「ガンダムメタバースプロジェクト」の展望が発表! ガンプラコロニーを今秋テストオープン、esportsコロニーは23年に建設! 「水星の魔女」の続報も!
バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は、本日(3月29日)、「第3回ガンダムカンファレンス」を開催した。バンダイナムコグループのガンダム事業統括者であるチーフガンダムオフィサー(CGO)の藤原 孝史氏が登壇し、概要と展望を発表した。
第3回となる今回のカンファレンスでは、ガンダムのIP(キャラクターなどの知的財産)価値を向上させ、SP(Social Property/社会的アイコン)として成長させるための構想として、新たにワールドワイド戦略軸、作品軸、GUDA(※)軸のプロジェクトをスタートさせることを発表した。
ワールドワイド戦略軸では、バンダイナムコグループが2022年4月から掲げる中期ビジョン「Connect with Fans」のもと、その重点戦略の一つである、IP でファンとつながるための新しい仕組み「ガンダムメタバースプロジェクト」について、今後の展望を発表した。
作品軸では、2022年ガンダムシリーズ TV アニメーション最新作の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』についての最新情報を、GUDA 軸では、社会課題に対してガンダムと未来技術を掛け合わせることにより未来の夢と希望を現実化するプログラム、「ガンダムオープンイノベーション」に関する続報を発表した。
※ ガンダムを通じて社会問題を考えるサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION」の略称
ワールドワイド戦略軸に関する発表内容
■「ガンダムメタバースプロジェクト」に関して
<目指す姿について>
バンダイナムコグループは、2022年4月からグループの最上位概念となる「パーパス」の導入を行う。特に重要な要素は、“つながる"“ともに創る"という要素で、バンダイナムコとファンが「夢・遊び・感動」を通じてつながることで“Fun for All into the Future"を実践していく。
このパーパスのもと、同月にスタートする新中期計画では世界中のIP ファン、あらゆるパートナー、グループ社員、社会と常に向き合い、深く、広く、複雑につながる存在を目指すため「Connect with Fans」という中期ビジョンを掲げた。
新中期計画では、バンダイナムコグループの強みであるIP 軸戦略を重点戦略の一つとしており、IP でファンとつながるための新しい仕組みとしてIP ごとのメタバースを構築していく。その第一弾として「ガンダムメタバース」の開発に着手する。この「ガンダムメタバース」の目指す姿は、世界中のガンダムファンが集い、語り合い、さまざまなカテゴリーのコンテンツに出会い、ふれあう場の創出。
今後の展望としては、すぐにメタバース空間の完成形を目指すのではなく、段階を踏んで基盤を構築していく。まずは、カテゴリーごとにヴァーチャルコミュニティーを創出し、それらをバンダイナムコID(※)により連結する。
※バンダイナムコIDとは、バンダイナムコグループの共通アカウント。一つのアカウントで、グループ各社で展開するさまざまなサービスやコンテンツを楽しむことができる。
<「ガンダムメタバースプロジェクト」バンダイナムコID での連結イメージ >
創出したヴァーチャルコミュニティーは、ガンダムの世界観になぞらえ、仮想空間という広大な宇宙にあるスペースコロニーとし、それらをつなぐことで一つの「ガンダムメタバース」宙域、その名も「SIDE-G」を創り上げる。今後、「SIDE-G」を構成するアニメ、ガンプラ、ゲーム、音楽など、さまざまなカテゴリーが主体となるスペースコロニーが、続々と仮想空間内に打ち上げられていく予定。
■「ガンダムメタバースプロジェクト」に関して
<「SIDE-G」への歩み>
■「ガンプラコロニー」
「SIDE-G」の完成を目指して、ガンプラに関わるさまざまな体験を提供する仮想空間、「ガンプラコロニー」を最初に打ち上げる。
2021年にテスト運用を行った、世界中どこからでも遊びに行くことができるヴァーチャルガンプラエンターテインメント総合空間「ガンダムベースヴァーチャルワールド」を、「ガンダムベースガンプラコロニー店」として正式サービスインを目指し、今秋に期間限定テストオープンする。
また、バンダイナムコID によるマイルーム機能を実装し、ガンプラの作品を通したコミュニティーを形成する。さらに、ガンプラをスキャンして戦うことができる「ガンプラバトル」や「ガンプラコンテスト」の開催、ガンプラオンライン講座など、デジタルとフィジカルを融合させたエンターテインメント区画を充実させ、「ガンプラコロニー」の完成を目指していく。
<「ガンダムベースヴァーチャルワールド」>
■「esports コロニー」
次に打ち上げるコロニーは、2023年の完成に向け鋭意建設中の「esports コロニー」。まず、「esports コロニー」の皮切りタイトルとして、2022年に『GUNDAM EVOLUTION』を正式稼働する。本タイトルは、esports に特化したガンダム初のFPS ゲーム(※)。ガンダムという作品の魅力を最大限に生かしつつ、FPS ゲームとして最高峰の楽しさを提供するという2つの要素を高次元で両立させていく。
6vs6のオンラインマルチプレイ『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』と合わせ、日本国内だけでなく海外にも広く展開し、世界中のユーザーが参加できるゲームコミュニティー、「esports コロニー」を生み出す。まずは、『GUNDAM EVOLUTION』の正式稼働に先駆け、4月8日よりPC 版のネットワークテストを日米同時に実施予定。
※一人称視点のシューティングゲーム(First Person Shooter)の略称。
<『GUNDAM EVOLUTION』>
<『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』>
■ガンダムにおける他企業の参入およびC to C ビジネスの推進
さらに、近い将来にはバンダイナムコグループ以外の企業によるガンダムビジネスへの参入促進、また、一般ユーザーによるガンダムを活用したビジネス可能な場の提供を目指し、ガンダムにおけるUGC(User Generated Content)を許諾し、C to C ビジネスを推進する予定。
キャラクターの権利が保全したメタバースを構築し、本取り組みを実施することで、新たなガンダムのビジネスが生まれ、ファンと共創したガンダムIP のさらなる拡大につながることを期待しているという。
<「ガンダムメタバースプロジェクト」イメージ >
「ガンダムメタバースプロジェクト」では、カテゴリーごとのスペースコロニーを随時打ち上げ、「SIDE-G」を構築していく。仮想空間上ではあるが、世界中のガンダムファンが集う大規模な生活圏の構築を目指すとともに、バンダイナムコグループ以外の企業の参入やC to C ビジネスの推進により、新たな経済圏を創出する。
現在の展望にとどまらず、2026年以降もさらなる規模へと成長させるべく、「ガンダムメタバースプロジェクト」をバンダイナムコグループの柱として据え、各コロニーの展開を促進していく。
作品軸に関する発表内容
■ガンダムシリーズ TV アニメーション最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に関して
ガンダムシリーズのTV アニメーション最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が、2022年10月より毎週日曜午後5時からMBS/TBS 系全国28局ネットで放送開始する。最新情報として、本作の主人公と、主人公機が描かれたティザービジュアルやティザーPV、モビルスーツの設定画を解禁した。さらに、アニメ本編の前日譚にあたる「PROLOGUE」の制作が決定し、この夏より公開を予定している。
GUDA 戦略軸に関する発表内容
■「ガンダムオープンイノベーション」の続報
<来るべき現実の宇宙世紀に向けた企画の採択パートナー決定!>
2021年6月より始動した、ガンダムと未来技術を掛け合わせることで未来の夢と希望を現実化するプログラム「ガンダムオープンイノベーション」について、多数の公募の中から、今回、採択パートナーが決定した。
【「ガンダムオープンイノベーション」公募概要】
■応募テーマ
ガンダムの世界同様に今後社会が向き合う人口問題、環境問題などの未来社会におけるサステナブルなテーマ・領域において、革新的なアイデアや技術。
■公募期間
7月15日~10月15日
■選考概要
宇宙世紀を起点に人類の革新や人類が望む未来社会を構想し、本気で実現に向けて挑むことのできるさまざまな分野のエキスパートやイノベーター、研究機関や先端企業などの採択パートナーを幅広く募集した。主に、「ガンダムへの深い理解」「募集テーマにおける技術・経験・実績」「今後の実現性(3~4カ年の計画)」をポイントに選考した。
【採択パートナー一覧】
【ロボット】*以下2社はチームでの参加となる。
乃村工藝社(チームBALL)
アスラテック(チームBALL)
【ロケットエンジン】
神奈川大学宇宙ロケット部
SPACE WALKER
【都市・コミュニティー】
avatarin
大分県
大和大学社会学部
【宇宙・月面探査】
高砂熱学工業
東京理科大学 スペースシステム創造研究センター
【医療・倫理】
慶應義塾大学
国際医療福祉大学 成田病院
【素材開発】*以下2社はチームでの参加となる。
自然科学研究機構 核融合科学研究所(チーム宇宙世紀の矛と盾)
東北大学(チーム宇宙世紀の矛と盾)
【サポートチーム】
NTTデータSBC
日本マイクロソフト
各採択パートナーとのアクションプランについては、現在検討中。また、今回発表した採択パートナーのほかにも、現在選考中の企画もある。各企画の内容や進捗状況については「ガンダムオープンイノベーション」の公式サイトで公開していく。
■「ガンダムオープンイノベーション」の続報
<「2025年日本国際博覧会」パビリオンでの成果発表会の実施について>
バンダイナムコグループとして出展が決定した「2025年日本国際博覧会」の「ガンダムパビリオン(仮称)」で、「ガンダムオープンイノベーション」の一部の企画の成果を発表し、宇宙世紀宣言を掲げることを目指していく。
・「ガンダムオープンイノベーション」公式サイト
https://www.bandainamco.co.jp/guda/goi/index.html
©︎創通・サンライズ ©︎創通・サンライズ・MBS
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイ
- 設立
- 1950年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 竹中 一博
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1491億5500万円、営業利益122億4100万円、経常利益134億4600万円、最終利益99億4700万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- バンダイナムコスタジオ