ベクター、22年3月期決算は3.4億円の営業赤字を計上 在宅勤務用PC向けのソフトウェア需要がはく落 「みんなの電子署名」プロモ費用先行も
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ベクター<2656>は、4月22日、2022年3月期の決算(非連結)を発表、前年同期比で大幅な減収、赤字幅拡大となった。
なお、「収益認識会計基準」の適用により、営業収益および営業費用はそれぞれ2億5400万円減少している。
営業収益3億6500万円(前年同期比57.9%減)
営業損益3億4500万円の赤字(前年同期7000万円の赤字)
経常損益3億4400万円の赤字(同5700万円の赤字)
最終損益3億4500万円の赤字(同5900万円の赤字)新型コロナウィルス感染症の流行の影響による在宅勤務用のパソコンで使用するソフトウェアの需要が一巡したことや、前々期は書体の特価販売が好調だった反動により、ソフトウェア販売の営業収益は減少した(収益認識に関する会計基準による影響額を除く)。一方、サイト広告販売の営業収益は、掲載単価の改善により前年同期より増加した。
「App Pass」の運用受託収益は、「App Pass」利用者数の減少に伴い前年同期より減少した。「PayPayポイント」のスマホ専用ポイントモール「QuickPoint」の営業収益は、利用者数の増加に伴い前事業年度より増加した。
また、2021年2月よりサービスを開始した電子署名サービス「みんなの電子署名」と、2022年3月よりサービスを開始したファイルへのタイムスタンプ付与サービス「みんなのタイムスタンプ」の営業収益を計上しているが、その金額は軽微なものにとどまった。
営業費用は、2021年2月より開始した電子署名サービス「みんなの電子署名」のプロモーション活動を実施したこと、役員退職慰労引当金の計上などにより、前事業年度より増加(収益認識に関する会計基準による影響額を除く)した。
■通期予想は非開示 第1四半期は赤字計上を見込む
なお、2023年3月期通期の連結業績予想は非開示。同社は第1四半期(4~6月)の業績予想のみを開示しており、以下のとおり。営業収益6900万円(前年同期比33.3%減)
営業損益5900万円の赤字
経常損益5900万円の赤字
最終損益5900万円の赤字
会社情報
- 会社名
- 株式会社べクターホールディングス
- 設立
- 1989年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 渡邊 正輝/代表取締役副社長 加藤 彰宏
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2656