enish、第1四半期(1~3月)決算は1.4億円の営業赤字に転落 「ゆるキャン△」初のスマホゲームなどの開発コストが先行 『ブレオダ』は累計300万DL突破で業績に貢献
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enish<3667>は、4月28日、2022年12月期の第1四半期(1~3月)の決算(非連結)を発表、「収益認識に関する会計基準」を適用したことで前年同期比較は開示されていないが、各利益項目とも赤字に転落した。
なお、売上高は収益認識会計基準等の適用により2000万円減少しているという。
売上高10億5800万円(前年同期12億1300万円)
営業損益1億4000万円の赤字(同5400万円の黒字)
経常損益1億4000万円の赤字(同4500万円の黒字)
最終損益1億4100万円の赤字(同3600万円の黒字)「進撃の巨人」のスマートフォンゲーム最新作『進撃の巨人 Brave Order』(『ブレオダ』)が累計300万ダウンロードを突破しており、業績に大きく貢献した。2023年にはTVアニメ「進撃の巨人 The Final Season完結編」の放送が決定しており、引き続きゲーム内のさらなる活性化を図るため、新機能の実装や機能改善を行い、収益寄与につなげていく。
前期リリースしたアニメ「彼女、お借りします」初のスマートフォンゲーム『彼女、お借りします ヒロインオールスターズ』は継続率が低いことからアクティブユーザーの減少もあり、収益貢献が限定的となった。
リリース2年目を迎えた、アニメ「五等分の花嫁」初のスマートフォンゲーム『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』は、引き続き同社の業績に貢献した。ユーザーに寄り添った機能改善や出演人気声優を起用した公式放送を行い、番組とゲームで連動した企画の実施や書き下ろしイラストの充実など、引き続き魅力的なイベント施策を行い収益寄与につなげていく。
リリース12年目を迎えた『ぼくのレストラン2』と『ガルショ☆』は、コラボレーション施策などが好調に推移し、引き続き同社の売上収益に貢献している。よりきめ細やかな対応を図り、ユーザーの皆様の満足度向上に努めていくとしている。
また、アニメ「ゆるキャン△」初となるスマートフォンゲームを開発中であることを発表した。2022年配信予定に向け、鋭意開発を進めている。なお、第1四半期累計期間において、これらの新規IPタイトルの開発コストが計上されている。
■2022年12月期の業績予想は非開示
なお、2022年12月期通期の連結業績予想については非開示。エンターテインメント事業を取り巻く環境は変化が激しく、同社の事業も短期間に大きく変動する可能性があることなどから、信頼性の高い業績予想数値を算出することが困難なため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667