アカツキ、ゲーム事業の既存タイトルの落ち込みで売上高15.5%減に ウェブトゥーン事業への参入を決定するなどIP事業の取り組みも進む

  • アカツキ<3932>は、5月9日、2022年3月期の連結決算を発表、既存タイトルの落ち込みがあった影響を受けてゲーム事業が減収となり、全体でも大幅な減収減益となった。

    売上高262億7300万円(前年同期比15.5%減)
    営業利益74億4800万円(同34.1%減)
    経常利益78億6700万円(同29.5%減)
    最終利益51億9300万円(同18.2%減)

    ゲーム事業は、新型コロナウイルス感染症の影響は見受けられず、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発に努めた。主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、LTV最大化のため、長期目線での運用を継続した結果、全世界3.5億ダウンロード突破記念イベントの開催や国内版7周年記念イベントおよび海外版6周年記念イベントの開催により、国内だけでなく米仏含む複数の国と地域でストアセールスランキング1位を獲得した。

    また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース」は、国内版2.5周年および3周年イベントや海外版1周年イベントの他サガシリーズ31周年を記念したイベントを開催するなど、長期目線での安定運営を継続した。しかし、ゲーム事業全体では既存タイトルの落ち込みや新規タイトル及び技術開発等への投資が進捗したことを受け、前期比で減収減益となった。

    IP事業についても、新型コロナウイルス感染症の影響は見受けられず、取り扱いIPが増加し、展開チャネルが拡大するなど、IPエコシステムの構築が着実に進捗したほか、ウェブトゥーン事業への参入を決定し、アプリ開発とコンテンツ制作を進めている。なお、第3四半期会計期間で自社IPの共同開発に伴う一時的なライセンス収入が発生した結果、IP事業全体では前期比で増収増益となった。

    ■通期予想は非開示
    2023年3月期通期の業績予想については非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、IP事業についても積極的に投資していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。

株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高243億3600万円、営業利益57億円、経常利益52億700万円、最終利益13億4200万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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