KADOKAWA、2022年3月期決算は営業益36%増の185億円と大幅増益 『エルデンリング』販売好調でゲーム事業の営業益は90%増の52億円と急拡大

KADOKAWA<9468>は、5月12日、2022年3月通期の連結決算を発表し、売上高2212億0800万円(前の期比10.5%増)、営業利益185億1900万円(同35.9%増)、経常利益188億2200万円(同40.7%増)、最終利益128億2000万円(同46.9%増)だった。

・売上高:2212億0800万円(同10.5%増)
・営業利益:185億1900万円(同35.9%増)
・経常利益:188億2200万円(同40.7%増)
・最終利益:128億2000万円(同46.9%増)

大幅な増益となったが、『ELDEN RING(エルデンリング)』の販売が好調に推移したゲーム事業と、電子書籍・雑誌の継続的成長、異世界ジャンルのコミックの好調などが主な要因だったようだ。

[出版事業]
売上高は1329億7200万円(同2.6%増)、セグメント利益(営業利益)は173億7000万円(同35.3%増)となった。

北米の戦略子会社であるYEN PRESS, LLCを中心とした海外事業の高成長、権利許諾収入の伸長が収益貢献した。また、直木三十五賞を受賞した『テスカトリポカ』、『黒牢城』(文芸単行本)をはじめ、『聖域』(ノンフィクション)、『パンどろぼう』(児童書)、『ファイブスター物語(16)』(コミック)等の販売が好調に推移した。

電子書籍・電子雑誌は、市場全体の成長が継続していることに加え、同社が得意とする異世界ジャンルのコミック等が好調に推移していることや自社ストアであるBOOK☆WALKERにおけるユーザー数の増加、海外向け売上の順調な伸長により好調に推移した。

なお、さらなる返品削減、製造コスト削減、利益率の向上に向け、埼玉県所沢市において4月に書籍製造ラインの稼働を一部開始し、文庫やライトノベル、新書、コミック等のデジタル印刷による小ロット・適時製造を行っている。現在、製造ラインの拡張を進めていることに加え、物流設備についても将来の稼働に向け、準備を進めている。


[映像事業]
売上高は331億1200万円(同5.7%増)、セグメント利益(営業利益)は13億4100万円(同41.0%減)となった。

『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』、『盾の勇者の成り上がり』等のアニメや、映画『ヤクザと家族The Family』、『ファーストラヴ』等の実写映像の配信収入が伸長した。また、デジタル映画鑑賞券「ムビチケ」やスタジオ事業等でも売上が伸長した。一方で、人気タイトルが権利許諾収入や海外売上の伸長をけん引した前期からは減益となった。


[ゲーム事業]
売上高は194億9000万円(同17.2%増)、セグメント利益(営業利益)は52億円(同89.5%増)となった。

新作『ELDEN RING』の販売が好調に推移し、増収増益に大きく貢献した。同作は2月25日の発売から3月末までで全世界の累計出荷本数が1340万本を超える記録的大ヒットとなった。旧作のリピート販売や共同・受託開発事業は前期からの反動で減収となった。


[Webサービス事業]
売上高は213億4200万円(同3.0%減)、セグメント利益(営業利益)は20億1300万円(同3.9%減)となった。

動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員(プレミアム会員)が3月末には140万人となり、前年3月末からは減少となっている。しかしながら、生放送番組・動画にアイテムを贈る「ギフト」や広告等が伸長し、収益源の多様化による業績の安定化が進んでいる。各種イベントの企画・運営では、「Animelo Summer Live2021」や「The VOCALOID Collection ~2021Autumn~」を開催し、売上に貢献した。


[その他事業]
売上高は222億8300万円(同27.6%増)、セグメント損失(営業損失)は41億8400万円(前年同期営業損失44億9100万円)となった。

インターネットによる通信制高校であるN高等学校・S高等学校で生徒数が順調に増加しており、同校等に教育コンテンツの提供を行うドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。また、クリエイティブ分野の人材育成スクールを運営するバンタンでも新たに名古屋校を開校する等の積極的な投資の中で、売上、利益ともに引き続き成長している。IP体験施設においては、角川武蔵野ミュージアム、アニメホテル、イベントホール、飲食店などの商業施設を展開するところざわサクラタウンが前期に新規開業し、増収に寄与した。


■2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高2381億円(前期比7.6%増)、営業利益178億円(同3.9%減)、経常利益177億円(同12.4%減)、最終利益124億5000万円(同11.6%減)、EPS89.41円を見込む。

・売上高:2381億円(同7.6%増)
・営業利益:178億円(同3.9%減)
・経常利益:177億円(同12.4%減)
・最終利益:124億5000万円(同11.6%減)
・EPS:89.41円

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 夏野 剛/代表取締役 執行役員 Chief Human Resources Officer(CHRO)兼Chief Literature & Movie Officer(CLMO) 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2099億4700万円、営業利益136億2500万円、経常利益143億6900万円、最終利益95億8400万円(2021年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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