セガサミー、エンタメ事業の22年3月期決算は営業益21%増の339億円 AM機器と映像玩具回復、AM施設離脱 ゲームはリピート低下し減益に

木村英彦 編集長
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セガサミーホールディングス<6460>は、この日(5月13日)、2022年3月期の決算を発表し、ゲームを中心とするエンタテインメント事業の業績について、売上高が前の期比8.3%増の2359億円、営業利益が同21.5%増の339億円と増収増益だったと発表した。主に前の期苦戦したアミューズメント関連や玩具映像の復調、損失計上したアミューズメント施設が連結から外れたことが主な要因だ。

 

 アミューズメント関係を見ていくと、前年同期で14億円の営業損失を計上したアミューズメント施設がグループから外れたことに加えて、同じく16億円の営業損失を計上したアミューズメント機器が今期は一転して25億円の営業利益を計上した。アミューズメント機器は、UFOキャッチャーなどプライズが好調だったという。

また、映像・玩具も営業利益が42.8%増の30億円と伸びた。劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』を公開したほか、映像制作や配信に伴う収入等を計上し、玩具『カメラもIN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンプレミアム』や『鬼滅の刃POD』等の新製品や定番製品を販売した。

他方、家庭用ゲームとスマホゲーム、PCオンラインゲームを展開するコンシューマは、売上高が16.7%増の1583億円だったが、営業利益は6.6%減の293億円と減益だった。期初から発表していたことだったが、新作タイトルを中心とした販売となったため、販売単価が高くなるが、リピート販売に比べて利益率はどうしても落ちる。

家庭用ゲームの売上は、新作の売上は倍増の406億円だったが、リピート販売は28.4%減の252億円にとどまった。この期にリリースした新作は、今期(2023年3月期)において「リピート販売」として利益に貢献していくものとみられる。さらに新作タイトルも大幅に増やす計画だそうだ。

 

株式会社セガ
https://www.sega.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
企業データを見る
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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