カプコン、映像作品の自社製作に進出 映像子会社カプコンピクチャーズを米国に設立 認知拡大で家庭用ゲームの販売強化に

カプコン<9697>は、ブランド強化戦略の一環として、映像ビジネスに乗り出す。他社に映像化をライセンス許諾を行うだけでなく、米国ロサンゼルスに映像製作子会社としてカプコンピクチャーズを設立し、映像作品の自社製作を行っていく。

映像作品への取り組みとして、Netflixで主力IPを活用したCGアニメが全世界で独占配信されたほか、映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が世界各国で公開となった。

今後、家庭用ゲームソフトの販売と併せて映像事業にも能動的に取り組むことで、ブランド力の強化を促進し、年間販売本数の拡大につなげていく考えだ。

辻本春弘社長は「映像作品の供給先は配信サービスの普及により拡大しており、映像事業の活用で、タイトルが持つ世界観やブランドの認知度をグローバルでより浸透させることが可能になっている」と期待を寄せる。

最近では、日本のアニメ作品だけでなく、F1など動画配信サービスで配信された映像作品を通じて人気に火がつくケースが増えている。映像作品の出来栄え次第では、世界的に人気のカプコン作品がさらに高まっていく可能性は十分ある。

株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役社長 最高執行責任者 (COO) 辻本 春弘
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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