DeNA、データホライゾンを第三者割当増資と公開買付で子会社化へ ヘルスケア領域での協業強化 DeSCヘルスケアの譲渡も
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、6月29日、データホライゾン<3628>と資本業務提携を行い、データホライゾンの普通株式の公開買付と、第三者割当増資を行うことで、連結子会社化すると発表した。DeNAは、データホライゾン株式137万0100株を保有しているが、データホライゾンの上場の維持を前提として、第三者割当増資で201万6600株、公開買付で314万8600株を取得する。これにより、合計株数は653万5300株となり、増資を考慮した発行済株式総数の50.97%を保有する見通し。
公開買付は6月30日から7月28日まで行う予定で、8月4日に決済する予定。筆頭株主で社長の内海良夫氏と岩佐実次氏、渡邉定雄氏、渡邉毅人氏、渡邉禮子氏、渡辺住研、きたしろ、Bridge Capital Asset Managementが保有する株式の一部を売却する意向を示しており、すでに公開買付に応募する契約を締結したという。買付予定数の上限を超えた部分についての買付は行わない予定だ。
なお、公開買付の買付価格は、6月28日の終値1686円に対する30.5%程度のプレミアムを付けた2200円に設定した。プレミアムを付けないと、応募株数が連結子会社化に必要な株数に達しないリスクがあるためだ。ただ、第三者割当増資については、取引の性質上、プレミアムやディスカウントなどは付けず、6月28日の終値である1686円としたとのこと。
DeNAでは、両社が取り組むICT(情報通信技術)を活用した健康増進支援サービスの運営とヘルスケアデータの利活用に係るサービスの市場は今後も拡大を続けていると想定されることから、資本関係の強化を含む連携を強化することが必要という考えに至った、としている。
なお、データホライゾンは、第三者割当増資で得た資金34億円を使って、DeNAと住友商事の合弁会社であるDeSCヘルスケアの普通株式の95%を取得し、子会社化する。住友商事については、DeSCヘルスケアの発行済株式の5%を保有しているが、引き続き保有する意向だという。こちらは第三者割当増資と公開買付終了後となる10月1日に実行する予定だ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432