gumi<3903>の2022年4月期における自社タイトルの売上が伸びたことが22年4月期の有価証券報告書でわかった。Apple経由の売上高が前の期比57.3%増の71億5000万円、Google Play経由が同26.2%増の47億2800万円だった。同社は、この期において、新作スマートフォンゲームとして、『乃木坂的フラクタル』や『ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』(子会社グラムス)といった新作をリリースしており、これらがオンラインゲームの増収に寄与したようだ。
他方、スクウェア・エニックス経由の売上が同29.2%減の66億8000万円に低下した。スクエニと共同配信する『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス』や『WAR OF THE VISIONSファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス幻影戦争』が主なタイトルで、前の期は全体の51%に達する売上高94億3700万円の売上が計上されていた。 決済手数料やスクエニの取り分を差し引いた分が払われるため、自社配信に比べて利益率が高い。
22年4月期におけるオンラインゲーム事業の業績は、営業損失22億3800万円と前の期16億2900万円の利益計上から一転して赤字となった。一部タイトルでの版権手数料の支払いに伴う原価増や新作の大型プロモーションによる広告宣伝費の増加などをあげたが、採算性の高いスクエニ経由の売上低下という売上構成の変化も大きな影響を与えたものとみられる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903