【決算レポート】アピリッツ、第1四半期はムービングクルー子会社化や『けもフレ3』移管の影響などで2ケタ超の増収増益に 5月には新たな大型運営受託案件も開始
アピリッツ<4174>の2023年1月期の第1四半期(2~4月)の連結決算は、Webソリューション事業とオンラインゲーム事業ともに売上高が堅調に推移し、増収増益を達成した。
なお、今期より連結決算に移行しているほか、収益認識基準の適用も行っているため、前年同期比較は参考値となる。
売上高13億7300万円(前年同期比36.8%増)
営業利益7700万円(同40.0%増)
経常利益6500万円(同58.6%増)
最終利益4000万円(同38.0%増)
コスト面を見てみると、この四半期は監査報酬追加費用・増床時の消耗品費、株主総会開催費用などにより、3500万円の一時的な費用が発生した。さらに前述の収益認識基準の適用で、営業利益は1700万円減少する形となっている。
Webソリューション事業は、売上高が前年同期比32.8%増、営業利益は同55.9%増と大幅な増収増益となった。市場のDX化への追い風を受けたことに加え、この四半期はエンターテイメント領域に強みをもつWeb開発会社ムービングクルーを1月に完全子会社化していることも収益の上乗せという形で寄与しているようだ。
オンラインゲーム事業は、売上高が同41.0%増となったものの、営業利益は同29.2%減にとどまった。売上高は『けものフレンズ3』の移管による寄与分が大きく貢献している形となる。
一方、利益率が低下しているのは、5月に開始した大型運営受託案件の準備(初期投資)のためとなる。これは、大型運営受託案件準備のための積極的な社員登用がその大きな要因となっている。
なお、運営パイプラインについては、これまでパートナーゲームとして開発パイプラインにあった1タイトルが3月にリリースとなったほか、前述の5月の大型運営受託案件の開始で合計9タイトルとなった。
なお、6月にはこれまでパートナーゲーム受託として運営していた『アルカ・ラスト 終わる世界と歌姫の果実』の運営主体がアピリッツに変更となり、運営移管プロジェクトに変更となっている。
2023年1月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高56億5400万円(前期比17.9%増)
営業利益4億1300万円(同77.3%増)
経常利益4億1000万円(同86.4%増)
最終利益2億6200万円(同140.4%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アピリッツ
- 設立
- 2000年7月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員CEO 和田 順児
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高84億2700万円、営業利益5億9900万円、経常利益5億9600万円、最終利益3億8600万円(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4174