【決算レポート】アカツキ、第1四半期(4~6月)は新作ゲームや新規参入のコミック事業への積極投資で減益に 『ユニゾンエアー』はアピリッツとの共同運営に移⾏
アカツキ<3932>の2023年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高は前年同期と同水準を確保したものの、新規開発タイトルや新規参入したコミック事業への積極的な投資を実施したことで大幅な減益となった。
売上高52億1300万円(前年同期比1.8%増)
営業利益4億4800万円(同50.2%減)
経常利益3億8100万円(同57.2%減)
最終利益1億9000万円(同66.4%減)
ゲーム事業については、売上高は前年同期と同水準での着地となった。バンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、周年イベントの端境期にあたるタイミングとなるが、5年ぶりに新ストーリーを追加してユーザーの活性化を図った。また、海外版にドイツ語とスペイン語が加わり、6⾔語への対応となった。
一方、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、国内版3.5周年イベントや海外版2周年イベントを開催した。
なお、『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』は、アピリッツ<4174>との共同運営体制に移⾏しており、6⽉から会計処理が変更となった。そのため、売上⾼は減少する形となるが営業利益への影響は軽微だという。
新作パイプラインは、2022年3月期の期末には企画段階としていた「他社IPタイトル」が開発中に移行した。これにより、『トライブナイン』と「他社と共同開発中の⾃社IPタイトル」、そして今回の「他社IPタイトル」の合計3本の開発が進められていることになる。
新たなセグメント区分となるコミック事業は、2021年より準備を進めていたサービスである縦読みフルカラーコミックアプリ「HykeComic」を2022年6月に正式リリースした。
「HykeComic」は、6⽉22⽇のリリース時に、⾃社オリジナルおよび独占配信の海外作品など25タイトルを含む100を超えるタイトルを配信している。
なお、2023年3月期通期の業績予想については引き続き非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932