【決算レポート】バンナムHD、第1四半期は売上・利益ともに過去最高を達成 『エルデンリング』好調のゲーム、復調のアミューズメントが過去最高業績に

バンダイナムコホールディングス<7832>の2023年3月期 第1四半期(22年4月~22年6月)の連結決算は、売上高2162億4100万円(前年同期比21.5%増)、営業利益443億9300万円(同64.3%増)、経常利益512億7400万円(同78.3%増)、最終利益370億1900万円(同77.0%増)と大幅増益を達成した。第1四半期としては、売上、利益とも過去最高業績となった。

・売上高:2162億4100万円(同21.5%増)
・営業利益:443億9300万円(同64.3%増)
・経常利益:512億7400万円(同78.3%増)
・最終利益:370億1900万円(同77.0%増)

主力のデジタル事業において、『ELDEN RING(エルデンリング)』を中心とする家庭用ゲームのリピート販売等が好調だったことに加えて、アミューズメント事業も過去最高業績を出すなど好調だった。トイホビーも過去最高だった前年同期に匹敵する収益となった。さらに円安で為替差益46億6900万円も経常利益と最終利益を押し上げた。

 
■デジタル事業
売上高は895億9900万円(同34.1%増)、セグメント利益は294億1100万円(同148.7%増)と過去最高の業績となった。

・家庭用ゲームソフト
売上高が同54.6%増の405億円と大幅に増えたことを明らかにした。ソフト販売は同13.7%増の1144万4000本だった。大型の新作タイトルの発売はなかったものの、前の期に発売したワールドワイド向けタイトル『ELDEN RING(エルデンリング)』などのリピート販売が好調に推移した。同タイトルは、ワールドワイドで累計1660万本を販売。同社全体でもリピート販売は同34.1%増の1090万本となった。過年度発売タイトルのリピート販売は、前期以前に開発費を計上しているため、新作に比べると利益率が高くなる。リピート販売の伸長で、ゲームを展開するデジタル事業のセグメント利益が大きく伸びた。

 ・ネットワークコンテンツ
売上高が同4.0%増の415億円だった。その多くを占めるスマートフォンゲームアプリの売上高は同6.3%増の388億円だった。同社では、新作タイトルの投入はないものの、「DRAGON BALL(ドラゴンボール)」や「ONE PIECE(ワンピース)」の各主力タイトルが貢献した、としている。この四半期でセールスランキング上位に入った主なタイトルは以下のとおり(当サイト調べ)。

・『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』
・『アイドルマスター シャイニーカラーズ』
・『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』
・『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』
・『テイルズ オブ ザ レイズ 』
・『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚』
・『ドラゴンボールZドッカンバトル』
・『ドラゴンボール レジェンズ』
・『ONE PIECE トレジャークルーズ』
・『ONE PIECE バウンティラッシュ』

このほか、「Mobage」や「GREE」などで配信するSNSゲームが同30.0%減の7億円、PCオンラインゲームが同16.7%減の20億円だった。

 
■トイホビー事業
売上高は948億7200万円(同14.2%増)、セグメント利益は143億6300万円(同0.9%減)となった。「ガンプラ」やコレクターズフィギュア、キャラクターくじなどハイターゲット層(大人層)向けの商品が国内外で好調に推移した。また、トレーディングカードゲーム、菓子やカプセルトイ等の玩具周辺商材が人気となった。

地域別の売上高を見ると、米州が同88.1%増の79億円、欧州が同129.4%増の39億円、アジアが同12.3%増の146億円と米州と欧州の伸びが目立った。国内は同6.9%増の685億円だった。アジアの第2四半期は、中国拠点の4~6月の数字が反映されるため、引き続き成長市場と見ているという。またアメリカもサプライチェーン上の問題が生じた時期もあったが、現在解消しているとのこと。

なお、2ケタ増収となったものの、セグメント利益は横ばいとなった。この背景として、原材料価格の上昇による粗利益率への影響、さらに物流費の上昇、アジアにおける新型コロナの影響などがあったという。それぜも過去最高となった前年同期に匹敵する水準となった。

 
■IPプロデュース事業
売上高は156億8600万円(同10.2%減)、セグメント利益は10億8500万円(同66.3%減)となった。「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズ等のIPに関する映像作品の制作、映像・音楽パッケージソフトの販売、ライブイベントの開催、配信等を行ったが、映像制作についてはコスト先行のビジネスモデルのため利益への貢献は限定的となった。ライセンス収入についてはIP関連のライセンス収入が好調だった前年同期には及ばなかった。


■アミューズメント事業
売上高は230億2200万円(同51.2%増)、セグメント利益は21億1300万円(前年同期は6億6200万円のセグメント損失)となった。過去最高の業績となった。アジア地域では、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けたものの、国内アミューズメント施設の既存店売上高が同127.1%となるなど、国内外の施設事業が回復した。また、機器販売事業についても欧米を中心に好調に推移した。


■その他事業
売上高は70億2700万円(同5.6%増)、セグメント利益は1億3100万円(同10.9%減)となった。グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。


■2023年3月通期の業績見通し
2023年3月通期の業績は、売上高8800億円(前期比1.0%減)、営業利益1000億円(同20.3%減)、経常利益1010億円(同24.4%減)、最終利益700億円(同24.5%減)、EPS318.22円を見込む。

・売上高:8800億円(同1.0%減)
・営業利益:1000億円(同20.3%減)
・経常利益:1010億円(同24.4%減)
・最終利益:700億円(同24.5%減)
・EPS:318.22円

2023年3月通期の計画に対する進捗率は、売上高24.6%、営業利益44.4%、経常利益50.8%、最終利益52.9%となっている。高い進捗率で、中間の見通しを上方修正したものの、今回は変更しなかった。今後精査した上で改めて開示する、としている。

・売上高:24.6%
・営業利益:44.4%
・経常利益:50.8%
・最終利益:52.9%

株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高8892億7000万円、営業利益1254億9600万円、経常利益1336億800万円、最終利益927億5200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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