ケイブ、第1四半期(6~8月)決算は売上高16.5%減、5500万円の営業赤字を計上 主力の『ゴシックは魔法乙女』の経年による売上減少が続く

  • ケイブ<3760>は、10月12日、2023年5月期の第1四半期(6~8月)の連結決算を発表、主力の『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』の経年による売上減少が続いたものの、赤字幅が縮小した。

    売上高2億3400万円(前年同期比16.5%減)
    営業損益5500万円の赤字(前期5億2200万円の赤字)
    経常損益5900万円の赤字(前期5億2100万円の赤字)
    最終損益5600万円の赤字(前期5億1900万円の赤字)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高1億8000万円(前年同期期比12.6%減)となり、セグメント損益3100万円の赤字(前年同期4億1500万円の赤字)
    『ゴシックは魔法乙女』は、前半はイベント施策が好調となり、商材の販売方法を見直し、ターゲット層を明確に分けたガチャ施策等が功を奏したことで、好調な売上を獲得した。一方で、後半8月にかけてはイベント施策が想定を下回り、売上に繋がらなかったことから、厳しい着地となった。経年による売上の減少傾向も見られるため、引き続き新機能追加などのアップデートや効果的なコラボ、季節イベントを開催し売上の回復維持に努めていく。

    「東方Project」のIP許諾を受けた新規ゲーム開発については、β版開発へと進捗した。ステージやキャラクターの量産、スキルなどの実装を進めつつステージ構成データの結合を進め、インゲームUIやスキルエフェクト等の制作を開始している。

    移植関連については、Steam版『デススマイルズⅠⅡ』がリリースされ売上の獲得に貢献するとともに、Switch/PS4/Xbox One版の『赤い刀』や海外版パッケージとして、『虫姫さま』『エスプガルーダⅡ』『怒首領蜂大復活』等が先行予約受付を行っている。

    これらのほか、2022年6月3日開催の取締役会において、でらゲーの全株式を取得し、子会社化することについて8月30日開催の第28回定時株主総会に付議することを決議し、同株主総会にて承認可決されている。

    ②動画配信関連事業 売上高5300万円(前期比27.5%減)、セグメント損益2400万円の赤字(前期1億700万円の赤字)
    対面占いライブ配信プラットフォーム「占占(sensen)」については、占い師の育成に注力し、リアル店舗「占占の館」との間で相互送客の効果を狙いつつ、売上獲得に努めてきたが、引き続き投資が継続し、収益性の低下による減損の兆候が認められたことにより、将来の回収可能性を検討した結果、減損損失を計上した。その後も売上回復に向けて様々な施策を講じてきたが、目標としていた水準まで売上およびKPIを回復させることが困難であると判断したため、サービスの中止を決定した。

    連結子会社capableは、YouTube事業の業績が引続き安定的に売上を創出している。また、独自の芸能人やインフルエンサーとEC事業を連携させたDtoC事業を含むデジタルマーケティング事業については、春夏の新規商材の売上が目標を下回り、低調に推移した。今後本格的な冬期季節商品の販売へ向け、目標とする売上達成を目指すべく様々な施策を講じていく。

    ■通期業績予想は引き続き非開示
    なお、2023年5月期の業績予想については、現時点において信頼性の高い通期の業績予想数値を算出することが困難であるとし、非開示としている。

株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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