サイバーエージェント、第4四半期のメディア事業は営業損失26億円と赤字縮小 ABEMAとWINTICKETが成長 「損失改善フェーズに入った」(藤田社長)
サイバーエージェント<4751>は、第4四半期(2022年7~9月)におけるメディア事業について、売上高が前年同期比で33.5%増の302億円、営業損失が26億円(前年同期35億円の損失計上)と増収・赤字幅縮小となった。「WINTICKET」などの収益貢献で採算性が大きく改善したという。
「ABEMA」の広告収入と課金収入が堅調に伸びたことに加えて、周辺事業である「WINTICKET」が大きく伸びた。藤田晋社長(写真)は、年間200億円の損失計上を続けていたが、ABEMAと周辺事業の収益が伸びてきたことで「損失改善のフェーズに入ってきた」とコメントした。
とりわけ「WINTICKET」の伸びが目立つ。「かなり後発サービスでゼロから立ち上げたサービスだが、競輪のネット投票で36%とトップシェアとなった。「ABMEA」の映像コンテンツを持っていて、クオリティの高いサービスを作り、それを展開する強みが発揮できたとのこと。
こうした収益の伸びの背景には、メディアとしての「ABEMA」の成長があげられる。重要指標と位置づけるWAU(週次アクティブユーザー数)は、那須川天心選手と尊選手の対戦をきっかけに再び伸び、メイウェザー選手と朝倉未来選手の対戦で過去最高のWAU1896万人を記録した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751