ドリコム、9月中間決算は営業益66%増の16億円と大幅増益 過去最高益に IPの盛り上がりを受けて『ONE PIECEトレクル』がグローバルで好調【追記】
ドリコム<3793>は、本日(10月27日)、第2四半期累計(22年4月~22年9月)の連結決算を発表し、売上高58億円(前年同期比11.9%増)、営業利益16億0700万円(同66.2%増)、経常利益15億4700万円(同64.4%増)、最終利益10億5600万円(同72.6%増)と大幅増益を達成した。『ONE PIECEトレジャークルーズ』と見られるが、8周年を迎えた主力タイトルがIPの盛り上がりもあり、グローバルで好調だった、としている。
・売上高:58億円(同11.9%増)
・営業利益:16億0700万円(同66.2%増)
・経常利益:15億4700万円(同64.4%増)
・最終利益:10億5600万円(同72.6%増)
■ゲーム事業
セグメント売上高は56億7000万円(同10.8%増)、セグメント利益は18億0900万円(同62.9%増)となった。
ゲーム事業においては、8周年を迎えた同社主力タイトルの1本であるIPゲームタイトルがIPの盛り上がりに牽引されグローバルで好調に推移し、収益に貢献した。
売上高については、同社主力IPタイトルがグローバルで好調に推移したことに加え、昨年度に新規タイトルをリリースしたこと等により、前年同期比で増加した。
利益については、主力タイトルの増収効果に加え、一部の不採算タイトルをクローズしたことなどにより、前年同期比で増加した。
主力事業である当セグメントにおいては、引き続き運用中タイトルの安定的な収益の維持に努めるほか、開発中の複数の新規タイトルのヒットによる売上、利益の増大を目指していく。
■メディア事業
セグメント売上高は1億3000万円(同98.7%増)、セグメント損失は2億0100万円(前年同期はセグメント損失1億4300万円)となった。
売上高については、『Rooot』が順調にサービスを拡大しており、前年同期比で増加した。利益については、業績拡大への大きなチャンスと捉え積極的に新規事業領域への投資を行っており費用先行が継続しているため、損失額は前年同期比で増加した。
メディア事業においては、IPの開発・獲得、育成、収益化チャンネルの多様化に注力するため、出版・映像事業というゲーム以外のエンターテインメント領域での新規事業に注力している。また、Web3領域における新たな事業開発にも注力している。
【追記】
第2四半期の数字を見ると、売上高28億7300万円(同13.9%増)、営業利益7億9000万円(同70.7%増)、経常利益7億3700万円(同64.6%増)、最終利益5億3400万円(同71.8%増)だった。四半期の売上と営業利益の推移を示すグラフは以下のとおり。映画の影響があったとはいえ、『ONE PIECEトレジャークルーズ』が8年目に入っても成長していることは驚くべきことだ。
■2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高130億円(前期比23.5%増)、営業利益20億円(同25.7%増)、経常利益19億円(同23.2%増)、最終利益12億円(同48.6%増)、EPS42.20円を見込む。
・売上高:130億円(同23.5%増)
・営業利益:20億円(同25.7%増)
・経常利益:19億円(同23.2%増)
・最終利益:12億円(同48.6%増)
・EPS:42.20円
計画に対する進捗率は、売上高44.6%、営業利益80.4%、経常利益81.4%、最終利益88.0%となっている。
・売上高:44.6%
・営業利益:80.4%
・経常利益:81.4%
・最終利益:88.0%
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793