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カヤック<3904>は、11月14日、2022年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、カヤックアキバスタジオでの受託事業は拡大基調にあることなどで大幅な増収となったものの、外部市況悪化の影響を受けて利益率が低下した。
売上高115億3900万円(前年同期比28.7%増)
営業利益9億2700万円(同11.1%増)
経常利益10億200万円(同12.3%増)
最終利益6億5000万円(同10.3%増)サービス別の状況は以下のとおり。
①クリエイティブプロデュース 売上高20億5400万円(前年同期比0.0%増)
スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加傾向にある。また、同社の企画力、技術力をもとにクライアントの新製品開発を支援する領域にも進出した。②ゲームエンタメ 売上高65億9900万円(同52.0%増)
ハイパーカジュアルゲームは、第3四半期に新作タイトル『Scale Man』を正式にリリースした。この第3四半期も新型コロナウイルス感染拡大の影響が世界的に弱まるにつれて、モバイルゲームのダウンロード数の成長速度が鈍化した。特にハイパーカジュアルゲーム市場全体が景況感の悪化の影響を受けているが、前四半期比べは若干の回復傾向がみられた。また、カヤックアキバスタジオでの受託事業は拡大基調となった。③eスポーツ 売上高16億6800万円(同0.4%減)
ウェルプレイド・ライゼストではオミクロン株の流行もあり、eスポーツ大会などの運営に関する受託案件が軟調に推移した。一方で、コミュニティに寄り添った運営により、第3四半期におけるTonamelの大会開催数は直前四半期比13.2%増の4205件となった。なお、スマートフォンゲームに特化したコミュニティの「Lobi」は5月31日付で事業譲渡した。④ちいき資本主義 売上高3億300万円(同14.6%増)
2022年9月末時点で、「SMOUT」の累計登録ユーザー数は直前四半期末比7.8%増の4.37万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も9月末時点で直前四半期末比4.5%増の831地域となり、市場の上限である自治体数約1700地域対しての導入率が49%となった。また、2022年9月末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、直前四半期末比15.8%増の4.19万人と順調に増加した。⑤その他サービス 売上高9億1200万円(同44.1%増)
ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年上半期に業績が悪化した後、緩やかな回復基調にある。また、2月14日付でメタバース専門部隊をクリエイティブプロデュース事業部より移管して設立した。■通期予想は据え置き
なお、2022年12月期の通期業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。売上高150億円(前期比19.4%増)
営業利益15億円(同31.2%増)
経常利益15億円(同18.4%増)
最終利益10億円(同20.6%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904