【ゲーム株概況(11/15)】好決算の壽屋がストップ高 減益&外資格下げのガンホーが安い 『メメントモリ』速報値発表のBOIは引け間際に売られる
11月15日の東京株式市場では、日経平均株価は反発。前日比26円70銭高の2万7990円17銭でこの日の取引を終えた。前日の米国市場の下落を受けて売り優勢で始まったが、売り一巡後はプラスに転じた。ただ、上値では戻り売りが多く、上値は限定的。決算発表を受けて物色される銘柄もあったが、全体としては方向感の乏しい展開だった。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ていくと、壽屋(コトブキヤ)<7809>がストップ高。前日11月14日に発表した第1四半期決算が大幅増益となり、通期計画に対する各利益項目の進捗率が50%前後に達していたことが市場の評価材料となっているようだ。今回は通期の業績予想を据え置いているが、国内、海外ともに旺盛な需要が続いていることを加味すれば、業績予想から上ブレてくることが期待できるとみている向きが多いもようだ。
アクセルマーク<3624>やAiming<3911>、モブキャストホールディングス<3664>なども高い
他方、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が3日ぶりに大幅反落し、年初来安値を更新した。前日11月14日に発表した第3四半期決算が2ケタ超の大幅減益となったことが嫌気された。さらにCLSA証券が投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」に格下げし、目標株価も2800円から2300円に引き下げたことも市場の売りを誘う材料になっているようだ。
マイネット<3928>や、ブシロード<7803>、まんだらけ<2652>、ハピネット<7552>など、同日に決算発表を行った銘柄の下げもきつい。
このほか、バンク・オブ・イノベーション<4393>については、『メメントモリ』の売上速報の発表を受けて前日比プラスで推移していたものの、引けにかけて売られてマイナスとなった。同社は、リリース以来のKPI(速報値)を公開し、10月18日から11月10日までの期間で課金高が48億円だったことを明らかにした。今後課金高の低下を想定しつつ、広告投資を行っていくほか、新しいコンテンツを投入していくという。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393
会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809