「ABEMAはW杯を通じて飛躍」(藤田社長) 視聴者数は想定上回る コンテンツ権利者や広告主、大物出演者も関心 業績への効果はこれから
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長は、この日(1月25日)、第1四半期決算の決算説明会で、「『ABEMA』が(FIFAワールドカップの配信を通じて)飛躍を遂げた」とコメントした。同社が指標として開示しているWAU(週次アクティブユーザー数)は3409万と過去最高を更新し、ワールドカップ終了後もWAUが1.4倍と多くの人が継続的に視聴しており、目標を上回って推移しているという。「『ABEMA』を視聴して良い体験ができたという人が多く生まれたのは、今後の事業展開にとって大きい」。
また、視聴者の獲得だけでなく、ビジネス方面での手応えも確かなようだ。収益への効果は、第2四半期以降になるとしながら、「有力なコンテンツホルダーからABEMAで放送したいという申し出をいただくことが増え、大物出演者からも『ABEMA』の番組に出たいという希望をいただいた。スポンサーからの広告出稿に関する関心も高まった」と取り巻く環境が大きく改善したことも明かした。
『ABEMA』を展開するメディア事業は、売上を大きく伸ばしている。第1四半期においては、FIFAワールドカップ関連の費用で93億円の営業赤字を記録したものの、『ABEMA』関連の収益や、周辺事業であるウインチケットの収益が伸び、売上高は前年同期比34.0%増の334億円だった。各方面から得られた良好な反響は、今後の番組や売上につながってくると見ているという。
なお、各方面から注目を集めた、FIFAワールドカップ関連の費用に関しては、「守秘義務があるため、どれだけ聞かれてもお答えるすることはできない」とコメント。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751