マーベラス、第3四半期決算は営業益20.7%減の31億円 『ポケモンメザスタ』好調も家庭用ゲームが苦戦 『ドルフィンウェーブ』は順調な立ち上がり

マーベラス<7844>は、本日(1月31日)、2023年3月期 第3四半期累計(22年4月~22年12月)の連結決算を発表し、売上高184億1200万円(前年同期比2.9%減)、営業利益31億7600万円(同20.7%減)、経常利益35億0900万円(同16.2%減)、最終利益24億1000万円(同17.9%減)だった。

・売上高:184億1200万円(同2.9%減)
・営業利益:31億7600万円(同20.7%減)
・経常利益:35億0900万円(同16.2%減)
・最終利益:24億1000万円(同17.9%減)

『ポケモンメザスタ』が好調に推移したものの、主力の家庭用ゲームが苦戦した。家庭用ゲームについてはタイトルラインナップ不足のほか、巣ごもり消費の減退、景気悪化による欧米市場の縮小などの影響が出たとのこと。また音楽映像については、コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金が寄与した。

 

①デジタルコンテンツ事業

売上高は102億6600万円(同9.4%減)、セグメント利益は16億3500万円(同比53.1%減)となった。

コンシューマ部門では、2021年にNintendo Switch向けに発売した『No More Heroes3』のPlayStation4/PlayStation5版、Xbox Series X|S/Xbox One版、Steam版を10月に発売した。しかしながら、タイトルのラインナップ不足に加え、巣ごもり需要の縮小や経済環境の悪化による欧米市場の販売減により、売上・利益ともに減少した。

オンライン部門では、2022年10月20日に配信を開始した、「閃乱カグラ」シリーズ等を展開する「HONEY PARADE GAMES」ブランドの新作スマホゲーム『ドルフィンウェーブ』が順調に立ち上がり、好調に推移した。また、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『ブラウザ三国志』といった長期運営タイトルでも、経年により売上が減少しつつも、堅調に推移した。一方、一部の既存タイトルについては、想定していた収益が見込めないと判断し、評価減を行った。

 

②アミューズメント事業

売上高は60億4700万円(同28.5%増)、セグメント利益は23億2800万円(同60.7%増)となった。『ポケモンメザスタ』において、2022年9月15日より稼動を開始した「ダブルチェイン2弾」が好調に推移した。また、2022年11月22日より、新弾「ダブルチェイン3弾」の稼動を開始した。海外展開の『ポケモンガオーレ』では、一部地域で新型コロナウイルスによる影響があったものの、その他の地域では順調に推移した。

 

③音楽映像事業

売上高は20億9900万円(同28.0%減)、セグメント利益は3億9400万円(同189.9%増)となった。

音楽映像制作部門では、プリキュアシリーズのライブコンサート『デリシャスパーティプリキュア LIVE2022Cheers!Delicious LIVE Party』を2022年10月に開催した。また、『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』、『デリシャスパーティプリキュア』、『アオアシ』等のTVアニメ作品のパッケージ商品化を行った。

ステージ制作部門では、「歌劇『桜蘭高校ホスト部』」、「PERSONA5the Stage」の最新作公演に加え、新規作品として「『ダイヤのA』The MUSICAL」、「音楽劇『まほろばかなた』」の公演を行った。また、「ミュージカル『新テニスの王子様』」と「ミュージカル『薄桜鬼』」のライブ公演も行った。

しかしながら、新型コロナウイルス第7波の影響を大きく受けた時期の公演がこの四半期計上となり、公演関係者の感染による一部公演の中止等の影響により、売上・利益ともに大きな打撃を受けた。一方、第1四半期において、コンテンツグローバル需要創出促進事業費補助金等を計上したことで、前年同期比で減収増益となった。

 

■2023年3月期の業績見通し

2023年3月期の業績は、売上高259億円(前期比0.7%増)、営業利益40億円(同13.1%減)、経常利益43億円(同14.9%減)、最終利益29億4000万円(同23.0%減)、EPS48.64円を見込む。従来のレンジ予想から修正されている。

・売上高:259億円(同0.7%増)
・営業利益:40億円(同13.1%減)
・経常利益:43億円(同14.9%減)
・最終利益:29億4000万円(同23.0%減)
・EPS:48.64円

計画に対する進捗率は、売上高71.1%、営業利益79.4%、経常利益81.6%、最終利益82.0%となっている。

・売上高:71.1%
・営業利益:79.4%
・経常利益:81.6%
・最終利益:82.0%

株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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