【決算レポート】モバイルファクトリー、第4四半期(10~12月)は四半期で過去最高の売上高に 『駅メモ!』8周年施策やIPコラボが奏功 NFT関連事業の選択と集中を推進中
モバイルファクトリー<3912>の2022年12月期の第4四半期(10~12月)の連結決算は、『駅メモ!(ステーションメモリーズ!)』を中心とした位置ゲームがけん引し、四半期での売上高が過去最高を更新した。
売上高9億1700万円(前年同期比6.3%増)
営業利益3億700万円(同6.4%増)
経常利益3億700万円(同6.4%増)
最終利益1億8900万円(同25.5%増)
事業セグメント別に見ると、モバイルゲーム事業は、『駅メモ!』において8周年イベントを実施したことや、他社IPコラボなどを実施したことにより売上高が過去最高を更新した。
一方、ブロックチェーン事業は、第3四半期以降に実施しているNFT関連事業の選択と集中によるコスト減少の効果があり、赤字幅が縮小した。
好調だったモバイルゲーム事業の取り組みを見てみると、11月1日から「駅メモ!アプリ版8周年記念キャンペーン」を開催したほか、人気TVアニメ「とある科学の超電磁砲T」とのコラボキャンペーンを12月12日より開催している。
また、鳥取県日野町やJR西日本小浜線など、地方自治体や鉄道事業者との地方創生施策としてのキャンペーンも実施するなど、新型コロナウイルス感染症の拡大前の事業環境を回復してきているようだ。
一方、ブロックチェーン事業では、NFTサービス構築支援プラットフォーム「ユニキス ガレージ」が、モバオクに導入されたことが大きなトピックだ。これにより、「モバオク」に「ユニキス ガレージ」をAPI連携することで、デジタルアート・電子書籍といった創作を行うアーティストや事業者は、画像・映像・音声・書籍・ゲーム上のアイテムといったデジタルコンテンツを「モバオク」の仕組みを利用して、NFTとして販売できるようになった。
今後は、子会社ビットファクトリーが発行する「QYSコイン」のIEO(Initial Exchange Offering)に向けた準備を進めるとともに、「ユニマ」をゲーム特化型NFTマーケットへリニューアルして、同社が強みを持つゲーム分野へ特化し差別化を図っていく。
そして、『アワメモ!』へのP2E新機能の搭載を進め、『アワメモ!』を軸としたサービスの展開により、QYSコイン経済圏の拡大を目指していくとしている。
なお、2023年12月期通期の業績予想については、増収増益を見込んでいる。今期は『駅メモ!』のユーザー数増加を狙い投資を強化する計画だという。
売上高32億7000万円(前期比4.0%増)
営業利益8億9600万円(同3.7%増)
経常利益8億9600万円(同3.5%増)
最終利益6億2100万円(同11.4%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912