KADOKAWA、第3四半期の映像事業は売上高43%増の121億円、営業益183%増の10億円と大幅増収増益 アニメ事業の国内外の配信権収入が拡大し「力強く成長」
KADOKAWA<9468>は、昨日2月2日、2023年3月期 第3四半期(2022年10~12月)における映像セグメントの業績について、売上高が前年同期比42.9%増の121億3800万円、営業利益が同183.3%増の10億5100万円だったことを明らかにした。
同社では、アニメ事業が引き続き「力強く成長した」とした。その売上は前年同期比59%増、海外が78%増と大きく成長した。具体的な数字は非開示だが、セグメント売上の2/3にあたる90億円近くまで伸びたことが確認できる。
発表によると、新作が44本と前年34本から増えたことに加えて、メディアミックス作品である『オーバーロードIV』や『陰の実力者になりたくて!』などの国内向け配信売上や海外向け売上が伸長したという。
原作となるノベルやコミックスがヒットし、原作としてアニメ化されると配信権収入だけでなく、書籍の売上拡大にもつながってくる。そして自社でアニメ原作のゲームも自ら手掛けて収益を稼ぎ出すことも可能だ。
前日のソニーグループの決算でもみられたが、書籍・アニメ・ゲームというメディアミックス展開することで、各メディア間で生まれるシナジー効果、好循環が以前に比べてより大きなものに育ちつつつあるようだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468