平和、第3四半期決算は営業利益183%増の281億円 パチンコ・パチスロ機の販売拡大 ゴルフ事業もプレー需要回復で伸長 通期上方修正

平和<6412>は、本日(2月8日)、2023年3月期 第3四半期累計(22年4月~22年12月)の連結決算を発表し、売上高1162億5300万円(前年同期比25.8%増)、営業利益281億6100万円(同182.8%増)、経常利益277億9300万円(同181.4%増)、最終利益205億0600万円(同345.4%増)だった。

・売上高:1162億5300万円(同25.8%増)
・営業利益:281億6100万円(同182.8%増)
・経常利益:277億9300万円(同181.4%増)
・最終利益:205億0600万円(同345.4%増)

主力の遊技機事業はパチンコ・パチスロ機の販売台数が伸びて黒字転換に成功したほか、ゴルフ事業もゴルフプレー需要の増加と恵まれた天候もあり好調だったという。セグメント別の業績は次のとおり。

 

遊技機事業

売上高433億8200万円(同77.2%増)、営業利益151億4000万円(前年同期は営業損失16億6600万円)となった。

パチンコ機は「戦国乙女 LEGEND BATTLE」、「ルパン三世 消されたルパン2022」等を発売し、販売台数6万1000台(同2万1000台増)、パチスロ機は「バキ 強くなりたくば喰らえ!!!」、「BIG島唄30」等を発売し、販売台数4万4000台(同2万1000台増)となった。

売上高は、パチンコ機、パチスロ機ともに販売台数及び販売価格が前年同期に比べ増加、上昇したことに加え、スマスロ第一弾となる「バキ 強くなりたくば喰らえ!!!」の販売が好調に推移したことにより、前年同期に比べ大幅に増加した。

利益面は、パチンコ機、パチスロ機の販売台数の増加、売上原価の低減、及び前期実施の希望退職制度による人件費圧縮により、大幅に増加した。

 

ゴルフ事業

売上高728億7100万円(同7.3%増)、営業利益151億6700万円(同13.1%増)となった。

ゴルフ事業では、2022年10月にPGM石岡ゴルフクラブでJGTOツアートーナメント「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」を3年ぶりに開催した。また、ユーザーの満足度向上及び競合他社との差別化を図る施策として、「withGolf」の拡充と女性をターゲットとしたPGM WEBサイト「ANGEL GOLF」をリニューアルした。M&Aでは、「PGM殿場カントリークラブ(旧名称:足柄森林カントリー倶楽部)」が2022年12月よりPGMグループの新規ゴルフ場として運営を開始した。

ゴルフ事業の業績は、高まるゴルフプレー需要に応じた価格設定により顧客単価は回復傾向にあり、また、全国的に天候に恵まれたことにより引き続き来場者数が好調に推移したことに加え、前年に取得したゴルフ場が貢献し、利益面ともに増加した。

 

■2023年3月通期の見通し

同時に、2023年3月期の連結業績予想の上方修正を行い、売上高1403億円(前回予想1380億円)、営業利益264億円(同207億円)、経常利益259億円(同200億円)、最終利益189億円(同133億円)、EPS191.62円(同134.85円)とした。

・売上高:1403億円(前回予想1380億円)
・営業利益:264億円(同207億円)
・経常利益:259億円(同200億円)
・最終利益:189億円(同133億円)
・EPS:191.62円(同134.85円)

従来予想からの修正率は、売上高1.6%増、営業利益27.5%増、経常利益29.5%増、最終利益42.1%増となっている。

・売上高:1.6%増
・営業利益:27.5%増
・経常利益:29.5%増
・最終利益:42.1%増

遊技機事業では、販売台数が期初に公表した予想台数から微減しパチンコ機7万8000台(前回発表予想は8万8000台)、パチスロ機4万6000台(前回発表予想は4万2000台)の見通しとなったが、需要に応じた売価設定を行い販売価格が上昇したことにより売上高は概ね計画通りとなる見込み。

一方、各利益については、販売価格の上昇に加え、原材料高騰等を考慮し保守的に見積もった原価が想定より低減したこと、コスト圧縮に取り組んだこと等により、前回発表予想を大幅に上回る見込みとなった。

ゴルフ事業では、直近で寒波の影響はあったものの、全国的に安定した天候と旺盛なゴルフプレー需要により、来場者数及び顧客単価は計画を上回って推移し、売上高及び各利益が前回発表予想から増加する見込みとなった。