【決算レポート】アカツキ、第3四半期(10~12月)は前期の⼀時的なライセンス収⼊の反動で減収に 『ユニゾンエアー』を移管のゲーム事業は海外好調で増収に
アカツキ<3932>の2023年3月期の第3四半期(10~12月)の連結決算は、前年同期は自社IPタイトルの共同開発によって⼀時的なライセンス収⼊が発⽣していた反動もあって減収となった。
また、新規参入したコミック事業への積極的な投資を実施したことなどにより、利益率が大きく低下する形となっている。
売上高52億6200万円(前年同期比14.3%減)
営業利益6億2800万円(同49.1%減)
経常利益2億2300万円(同84.3%減)
最終利益2億3200万円(同80.4%減)
各事業の状況を見てみると、ゲーム事業は『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』の運営移管を実施したものの、海外版タイトルが好調だったこともあり、売上高が前年同期を2%上回った。
ただ、『EXtreme LIVES』のサービスを2023年2月末で終了することを発表するなど運営タイトル数がさらに減少する予定で、主力2タイトルである『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(配信はバンダイナムコエンターテインメント)と『ロマンシング サガ リ・ユニバース』(配信はスクウェア・エニックス)への依存度がやや高まる見通しだ。
新作パイプラインは、『トライブナイン』と他社IPタイトルの2本の開発が進められており、ともにFY23でのリリースを目指している。
そのほか、次の新作を見据えた研究開発も進められているもようだ。
一方、コミック事業は、2021年より準備を進めていたサービスである縦読みフルカラーコミックアプリ「HykeComic」を2022年6月に正式リリースしており、作品数の増加や広告掲載によりユーザーの獲得を目指している。
また、12月からは一部作品の他社プラットフォームでの販売も開始した。
なお、2023年3月期通期の業績予想については引き続き非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932