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ビーグリー<3981>は、2月14日、2022年12月期の連結決算を発表、ゲームから撤退したものの、主力の「まんが王国」をけん引役に増収を確保した。
また、ゲームからの撤退で赤字が減少したことと、費用対効果を重視した広告展開を行ったことにより大幅な増益を達成した。
売上高187億1300万円(前々期比0.4%増)
営業利益17億5500万円(同30.5%増)
経常利益16億800万円(同33.8%増)
最終利益6億6400万円(同49.4%増)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①プラットフォームセグメント 売上高122億3700万円(前年同期比1.0%減)、営業利益5億6000万円(同263.6%増)
主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」において、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるべく、お得感を訴求するキャンペーンや幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行った。さらに、新たな「まんが王国」連載作品の配信など、“ここだから読める”作品の創出に注力ました。この結果「まんが王国」は、2022年7月に累計ダウンロード数が18億冊を突破、2022年11月には会員登録者数が700万人を突破した。小説投稿サービス「ノベルバ」は、投稿作品を原作としたコミカライズ・メディアミックス展開を推進するため、アプリ利用者数ならびに投稿作品数の増加を目的とした施策の実施や小説コンテストを開催した。
また、日本テレビとの取り組みにおいては、2022年9月に同社が運営する2.5次元俳優のYouTubeチャンネル「ぼくたちのあそびば」のコミカライズ作品の配信ほか、2022年10月~12月には漫画家発掘ドキュメントバラエティー「THE TOKIWA」の第2弾を日本テレビ系番組内にて放送し、オーディション合格者が作画を務める「ようこそ!パラダイス劇場へ」の配信を開始するなど、クリエイターの発掘・育成・支援にも積極的に取り組んだ。
②コンテンツセグメント 売上高66億2900万円(同2.9%増)、営業利益11億9400万円(同0.1%増)
収益性の高いデジタルコンテンツが引き続き高成長を維持し、好調な業績をけん引した。昨年創刊した少女ジャンルデジタルコミック誌「PRIMOプリモ」からは「望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す」が多くの女性読者層の支持を得た。これを筆頭に、原作付きコミックが顕著に伸びている。中でも、2018年に創刊した「BKコミックス」から派生した女性向けコンテンツでは「没落令嬢、貧乏騎士のメイドになります」などのヒット作品を創出し、ジャンルの拡大に成功している。また、レディースコミックの金字塔である「金瓶梅」が50巻を迎えたことを期に様々な施策を実行し、電子コミック市場で新たな読者層を開拓することに成功した。
このほか、BLの新レーベル「&Emo.」のコミックスを発刊し、ヒット作品を複数創出している。さらに、ぶんか社の公式YouTubeチャンネル「禁断書店」においては、人気漫画のセリフ付き動画が引き続き好評を博した。
■今期も増収増益を見込む
なお、2023年12月期通期の連結業績見通しは、以下のとおりで、増収増益を見込んでいる。売上高196億2200万円(前期比4.9%増)
営業利益18億2200万円(同3.8%増)
経常利益17億6600万円(同9.8%増)
最終利益9億円(同35.4%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ビーグリー
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 吉田 仁平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高190億8000万円、営業利益14億9600万円、経常利益14億4000万円、最終利益6億8900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3981