現在、アソビズムでは、新規ゲームプロジェクトの開発に伴い、採用を強化している。中でもUnityエンジニア、3DCGアーティストが特に積極的に採用中の職種とのことだ。
今回、採用を行っているのは、同社の新規プロジェクト「ʘmʘchim(オモチム)」の開発メンバーだ。
「ʘmʘchim」とは、モノ作りの楽しさを子どもたちに伝えていきたいという思いから生まれた、新時代の遊びとしている。
プログラミングすることで単独走行可能な実機筐体と、リアルにシミュレートされた仮想空間で自由にクラフト遊びが出来るゲームアプリの二つが連携することにより、これまでとは異なる新しい遊びを生み出すことをビジョンに掲げている。
今回は、実際に「ʘmʘchim」プロジェクトに関わるクリエイターのインタビューを紹介していく。「ʘmʘchim」とはどのようなゲームなのか。アソビズムのこだわりについて触れられている。
「ʘmʘchim」はゲームを作るためのゲーム
アソビズム
「ʘmʘchim」メインプログラマー
入生田 健氏
アソビズム代表の大手氏と同じ専門学校というきっかけからアソビズムに入社。アソビズム歴は20年以上となる。かつては東京にてプログラマーとして活躍していたが、子育てとの両立を考え、現在は長野オフィスにて「ʘmʘchim」メインプログラマーをつとめる。
――:入生田氏はメインプログラマーとして、「ʘmʘchim」のプロジェクトにはどのように関わっていますか?
入生田氏:メインという肩書になっていますが、プレイヤーとして色々な範囲をやる人という感じでしょうか。あとはプロジェクトにおける仕事の割り振りをして、得意なものを各々に任せていく役割のほか、みんなができない部分を全部やるのが仕事になります。
元々「ʘmʘchim」がスタートしたタイミングでは、メンバーは自分と大手とハードウェアの外部の方のみで、ハードウェアのプログラムとアプリのプログラムの両方を1人でやっていました。しばらくしてから他のメンバーがジョインして、アプリとしてもっと面白くしていこうとなってからリーダー的ポジションに就いたという感じです。
――:「ʘmʘchim」はゲーム事業部と共育事業部の共同プロジェクトとなりますが、どのように連携しているのでしょうか?
共育事業部はものづくりを教えることで得たノウハウを生かして、子ども達が楽しく遊べるゲームのアイデアを提案したり、実際に子ども達に「ʘmʘchim」のプロトタイプを触ってもらって得たフィードバックをゲーム事業部に共有します。
また、ゲーム事業部はゲーム作りのプロとして、それらをブラッシュアップしてクオリティを高めながらゲーム開発をしている形ですね。自分はメインプログラマーとして実作業も行いつつ、各所の橋渡し的な役割を担っています。
――:エンジニアリングの観点から、「ʘmʘchim」のユニークな点を教えてください。
アソビズムはゲーム会社として、シミュレーションゲームやアクションゲームを作ってきたわけなんですが、今回の「ʘmʘchim」はどちらかというとゲームを作るためのゲームなので。ツールの側面が強く、一つ一つの操作の手触りをいかに良くするかにこだわり、開発をしています。
色々なものを組み合わせていって、マップやロボットを作ったりするアプリなので、作るという動作自体が楽しくなることが重要になります。
――:"ゲームを作るためのゲーム"というのが「ʘmʘchim」の特徴なんですね。
他のゲームはキャラクターを操作したり、かっこいいアクションを決めたり、頭を使ってうまく戦略を練ったりというところがメインになります。けれど「ʘmʘchim」は積み木に近いというか。1つ1つの積み重ねの動作が楽しくなるように心がけています。
例えばデザインツールでも、線を描いていると気持ち悪いというか、描きづらいものがあったりしますよね。自分の思った通りの線が出るのが1番気持ちいいので、マウス操作が気持ちよく進められることを追求しています。そこが他のゲームとの違いになるのではないでしょうか。
――:「ʘmʘchim」では実際にどのように開発を進めていますか。
アソビズムは「こういうゲームにしたい」と掲げた目標が達成できないなら出さない方がいい、という判断になるので、とにかく作り込むことを大事にしています。1つ1つの動作を磨いていく為の時間は惜しまないですね。それが許される環境があるからこそ、「ʘmʘchim」が他にはないゲームになっているのだと自負しています。
――:「動作を磨く」という作業について、詳しく教えてください。
「動作を磨く」というのは、例えばオブジェクトをドラッグしているときに、ちゃんと”掴んでいる”という感触が得られるようにするとか、キャラクターの動作スピードがゆっくりな方が良いのか早い方が良いのかを追求していくということですね。
プログラマーはそのベストな塩梅を突き詰めるための土台を作るのが仕事というか、プランナーが調整しやすいように整えることがメインになります。
自身の長所を理解している人とゲームを楽しく作っていきたい
――:積極採用中とのことですが、どんな人材に応募いただきたいですか?
得意なことがあって、それを任せられる方が理想ですね。自分の長所を理解していて、アピールできる人が求められているように思います。
現在のメンバーはゲームやスマホアプリの開発をしてきた人たちがメインなので、PCの業務系のツールを作ってリリースしたことがある、という方も大歓迎ですね。また、ゲーム開発の経験はなくても大丈夫ですがUnityでPC向けに作っているため、Unityを使った経験があればすぐに活かせると思います。
一緒に働くのであれば、とにかく楽しくやれる人がいいなと思っています。仕事だけじゃなく、趣味の話とかもできるような方が来てくれると嬉しいですね。また、長い目で見て働きやすい会社だと思うので、ご応募お待ちしています。
「ʘmʘchim」採用サイトでは、入生田氏から実際の開発の進め方や、オフィス環境についても話されている。
他にも、様々なクリエイターが「ʘmʘchim」の魅力や求める人材像について、詳しく語っているので気になる人は以下のサイトにてチェックしてみてはいかがだろうか。