CRI・ミドルウェア、第2四半期(10~3月)決算は売上高10%増、営業益327%増に 案件を複数受注のエンタープライズ事業が黒字転換
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CRI・ミドルウェア<3698>は、5月11日、2023年9月期の第2四半期累計(10~3月)の連結決算を発表、エンタープライズ事業でカラオケ案件やオンライン上でコミュニケーションを⾏うイベントシステムの開発案件を複数受注したことにより増収となった。
売上高14億5200万円(前年同期比10.7%増)
営業利益1億8800万円(同327.4%増)
経常利益2億200万円(同261.2%増)
最終利益1億4700万円(同1139.9%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高9億7100万円(前年同期比2.7%減)、セグメント利益1億200万円(同20.7%増)
同社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」などの国内ライセンス売上は、前期の第1四半期にあった大手顧客からの一括ライセンス契約がなかったことにより、減少した。海外向けは、第2四半期以降、中国において新型コロナウイルス感染症拡大の影響が和らぎ、挽回したものの、第1四半期の不足分を補うまでには至らず、減少した。一方、ツーファイブが行う音響制作は、音声収録業務が堅調に推移した。アールフォース・エンターテインメントが行うゲーム開発/運営の売上は、受注済みの開発案件を着実に完了させ、増加した。
②エンタープライズ事業 売上高4億8100万円(同53.1%増)、セグメント利益8500万円(前年同期4100万円の赤字)
組込み分野の売上は、カラオケ案件の受注が好調に推移し、増加した。また、モビリティについても、ADX-AT(サウンド開発ソリューション)のライセンス収入増に加え、開発案件やCRI TeleXus(シーアールアイテレクサス)のPoC案件などを受注し、増加した。新規分野の売上は、CEDECなどのカンファレンスシステムやファンエンゲージメント向上システムなど、オンライン上でコミュニケーションを行うイベントシステムの開発案件を複数受注し、増加した。また、特定顧客からの公共系システム開発案件も堅調に推移し、増加した。
■アールフォース社譲渡の影響を加味して予想を修正
2023年9月期通期の連結業績予想については、アールフォース・エンターテインメントの全保有株式をテンダ<4198>に譲渡する予定であり、アールフォース社が連結対象から外れる影響も踏まえて、以下のとおり修正している。売上高27億8500万円(前期比2.0%減)
営業利益3億3000万円(同238.7%増)
経常利益3億3000万円(同138.3%増)
最終利益2億6800万円(前期3億3900万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698