【決算レポート】BOI、第2四半期(1~3月)の売上高は前年同期比8.2倍に 『メメントモリ』の勢いが持続 既存2タイトルを終了の一方、大型RPG第3弾の開発が始動

柴田正之 編集部記者
/

バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の2023年9月期の第2四半期(1~3月)の連結決算は、『メメントモリ』のワールドワイドでのヒットが奏功した第1四半期(10~12月)の勢いを継続し、売上高が前年同期比で8.2倍に拡大した。

売上高55億4200万円(前年同期比722.4%増)
営業利益15億5800万円(前年同期1億3300万円の赤字)
経常利益15億7600万円(同1億3300万円の赤字)
最終利益10億9300万円(同8900万円の赤字)
EPS(1株当たり利益)273.24円

■初動インパクトの反動はあるも勢いを持続

前回2023年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算を振り返ってみると、『メメントモリ』の大ヒットの初動のタイミングということもあり、売上高は前年同期比17倍とまさに様変わりしていた。

この第2四半期は初動インパクトの大きさから四半期推移(QonQ)では減収減益となっているが、十分に勢いを持続しているととらえられそうだ。

▼関連記事
【決算レポート】BOI、第1四半期(10~12月)は新作『メメントモリ』の大ヒットで売上高17倍と様変わりに 「恋庭」は海外版の準備とメタバース化を推進

BOI、第1四半期決算は売上高1676%増の83億円、営業利益28億円と超大幅増収・黒字転換 大型RPG『メメントモリ』のヒットで

■『メメントモリ』は広告先行投資を実施中

新作『メメントモリ』の第2四半期の売上高は49億円となった。これは同社全体の売上高の90%を占める数字となる。

なお、同社は『メメントモリ』の売上拡大とグローバルIP価値拡大のための広告先行投資を行っており、この第2四半期は4億5000万円のTVCM費用を投下している(第1四半期は2億3000万円)。

なお、『メメントモリ』は、続く第3四半期に半周年を迎えることになり、足元はまさに「ハーフアニバーサリーキャンペーン」を開催中となっている。

■「恋庭」は海外版の準備中、メタバース化の企画も

続いて「恋庭」を見てみると、広告効率優先による広告投資抑制で足踏み推移が続く形となった。そうした中で、海外版の2023年9月期中のリリースに向けた準備を進めているほか、メタバース化も今後に向けた企画が進められている。

■既存2タイトルのサービス終了を決定

大きな選択に踏み切ったのは、既存タイトル『幻獣契約クリプトラクト』と『ミトラスフィア-MITRASPHERE-』のサービスを2023年6月30日をもって終了することを決定したことだ。

両タイトルのサービス終了により、その開発・運営リソースを新規タイトルの開発・運営などに振り分けられることは、次の成長に向けた一手となりそうだ。

■新たに大型RPG第3弾の開発が始動

今後に向けた開発の状況も大きな変化があった。新作ゲームの開発は、これまで『メメントモリ』に続く大型RPG第2弾を2017年より開発しており、現在は「本開発中」となっているが、新たに大型RPG第3弾の開発が始動したことを明らかにした。こちらは現在「企画中」の段階にあるという。

一方で、その他サービスについては、これまで準備が進められていた「メタバースPJ」の開発が廃止となった。これで進行中のメタバース関連の企画は「恋庭」のメタバース化のみとなる。さらに新規サービス2本の企画が始動しており、そのうち1本は「ゲーム×プラットフォーム」に関するものとなっているようだ。

■通期業績予想は引き続き非開示

2023年9月通期の連結業績予想については引き続き非開示。現時点で適正かつ合理的な業績予想の算定が困難であるため、としている。

株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
http://www.boi.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
設立
2006年1月
代表者
代表取締役社長 樋口 智裕
決算期
9月
直近業績
売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4393
企業データを見る