【決算レポート】BOI、第1四半期(10~12月)は新作『メメントモリ』の大ヒットで売上高17倍と様変わりに 「恋庭」は海外版の準備とメタバース化を推進
バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の2023年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算は、10月18日にリリースした新作『メメントモリ』のワールドワイドでのヒットにより、売上高が前年同期比17倍とまさに様変わりの様相となった。
なお、各利益項目も大幅な黒字転換を達成している。
売上高83億6800万円(前年同期比1675.7%増)
営業利益28億3300万円(前年同期2億6100万円の赤字)
経常利益28億3200万円(同2億6100万円の赤字)
最終利益19億4700万円※(同1億7900万円の赤字)
※初出時、最終利益に誤記がありました。お詫びして訂正いたします。
劇的な変化は費用面にも表れていて、この第1四半期の連結営業費用は55億円に膨らんでいる。ただ、これはPF手数料、広告宣伝費、サーバー費用という『メメントモリ』関連費用がそのまま乗っかった形であり、PF手数料と広告宣伝費を除く費用の合計は8億円を下回っているという。
新作『メメントモリ』の第1四半期の売上高は77億円に達した。これは売上高全体の93%を占める数字となっている。
続く第2四半期のスタートとなる2023年1月の課金高速報値も23億円となっており、単純に3倍すると69億円とその勢いをしっかりと継続できている状況と言えそうだ。
『メメントモリ』リリース前の回復のけん引役だった「恋庭」は、広告宣伝費を抑制したこともあり、足踏み推移となった。
ただ、海外版の今期リリースに向けて開発が進捗しているほか、今後の収益拡大に向けたメタバース化に向けた動きも進められている。
今後に向けた開発内容は大きな変更点はなく、2017年に開発を開始した新作大型RPGの開発が進められている。
また、メタバースプロジェクトが企画中であるほか、新規サービス1本が本開発中となっている。
なお、2023年9月期通期の連結業績予想については、同社グループが属する業界の変化が激しいこと、また機動的な投資判断を実施することから、現時点で適正かつ合理的な業績予想の算定が困難であるため、非開示としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393