【ゲーム株概況(6/21)】月次好調のフリューが大幅続伸 三菱UFJモルガン証格下げの東映アニメが反落 上方修正のDLEは前日終値付近でもみあい
6月21日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比186円23銭高の3万3575円14銭でこの日の取引を終えた。朝方こそ利益確定の売りに押されて軟調なスタートだったものの、売り買い一巡後は海外勢と見られる買いが入り、プラスに転じた。とりわけ指数寄与度の大きい半導体関連が物色されたという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、フリュー<6238>が大幅続伸。中小型株は循環物色が続いているとの指摘があり、月次業績の良好だった同社に短期資金が集まったようだ。6月19日に発表した2023年5月の月次業績は、前年同月比23.6%増の32億4100万円だった。クレーンゲーム景品や高価格帯ホビー商品がけん引した。
ディー・エル・イー(DLE)<3686>は変わらず。前場こそ買われたが、後場に入ると前日終値付近でもみあった。6月20日、24年3月期連結業績予想の修正を行い、最終利益を2000万円から1億6000万円に引き上げた。W TOKYOの新規上場に伴い、同社も売出しとして参加するため。
サイバーエージェント<4751>は続伸。5月17日以降、株価を大きく下げていたが、戻り歩調を強めている。日経平均構成銘柄でも出遅れ感が出ているという。ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>や円谷フィールズホールディングス<2767>、セガサミーホールディングス<6460>も高い。
他方、東映アニメーション<4816>が反落。前日年初来高値を更新したばかりだったが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社株のレーティングについて「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に引き下げた。目標株価は1万0800円の据え置き。
またソニーグループ<6758>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社株のレーティングについて「オーバーウェイト」の継続とし、目標株価を1万6600円から1万5100円に引き下げた。
会社情報
- 会社名
- フリュー株式会社
- 設立
- 2007年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 三嶋 隆
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高427億6800万円、営業利益37億7100万円、経常利益37億3500万円、最終利益24億9100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6238
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エル・イー(DLE)
- 設立
- 2001年12月
- 代表者
- 代表取締役社長執行役員CEO 小濵 直人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高17億500万円、営業損益5億5900万円の赤字、経常損益5億9000万円の赤字、最終損益5億2000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3686
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816