モバイルファクトリー、第2四半期は過去最高の売上・利益 リリース9年経過の『駅メモ!』が"常識外れ"の成長示し業績拡大をけん引 リオープンも追い風

 

モバイルファクトリー<3912>の2023年9月期 第2四半期(23年4月~23年6月)の連結決算は、売上高9億3700万円(前年同期比11.5%増)、営業利益3億1900万円(同33.0%増)、経常利益3億2000万円(同33.4%増)、最終利益2億1900万円(同37.8%増)と増収増益を達成した。四半期ベースでは過去最高水準となった。

・売上高:9億3700万円(同11.5%増)
・営業利益:3億1900万円(同33.0%増)
・経常利益:3億2000万円(同33.4%増)
・最終利益:2億1900万円(同37.8%増)

 

▲2014年からの推移。売上高と営業利益は過去最高を更新した。

  

同社では、主力タイトル『駅メモ!(ステーションメモリーズ!)』の過去最高の売上となるなど好調に推移し、全体をけん引した、としている。9周年キャンペーンや各種IPコラボが奏功した。リリースから9年経過しても成長し続けているという。

一般的にゲームアプリは、リリース前後をピークに経年とともに売上を落としていくケースが大半だ。『駅メモ!』は、そうした「常識」や「通説」とは大きく異なるタイトルだ。

『駅メモ!』は、外出や移動がコアとなる位置情報ゲームであるため、新型コロナの感染拡大による外出自粛は、大多数のスマホゲームと異なり強い向かい風となったものの、その中でも安定した収益を出し続けていた。

新型コロナの感染拡大が終息傾向に入ったことを受けて、晴れて"リオープン"となったが、日々の出勤や買い物のほか、そして出張や旅行など外出機会の増加が同タイトルの追い風になっているようだ。

 

また利益面では、『駅メモ!』増収効果に加えて、ブロックチェーン事業については方針転換し、NFT関連の選択と集中を行ったことで費用削減が進んだこともあり、大幅な増益を達成した。

 

なお、NFT関連事業については、「駅メモ!」にみられるように、得意とする位置情報とゲーム運営を軸にした展開に移行する。買収したSuishowの運営する位置情報共有SNS「NauNau」で2024年に予定しているIEOで発行するQYSコインに導入する。

 

広告出稿を通じた「駅メモ!」からの送客や、特定店舗へのチェックインでのポイント付与とQYSコインへの交換などを行っていく。特定の場所への送客支援を行うダイレクトスポットアドにも取り組む。

 

「アワメモ!」においては、P2Eシステム「シャボンシステム」を導入することも明らかにした。ゲーム内で、駅にチェックすることで素材とシャボンが入手できるようにする。

シャボンは、素材と合わせることで「みんこ」の着せ替えアイテムを作ることができるほか、QYSコインやキャラクターNFTとの交換でもできるようyにする予定だ。

 

株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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