日テレHD、新作アニメ『葬送のフリーレン』と『薬屋のひとりごと』を決算資料で紹介 金ロー初回2時間に業界関係者「衝撃」 注目作でアニメ事業をさらに拡大へ

日本テレビホールディングス<9404>は、第1四半期(2023年4~6月)の決算説明資料で、「コンテンツ戦略」の項目でアニメビジネスとして、新作アニメ『葬送のフリーレン』と『薬屋のひとりごと』を紹介している。両タイトルともに注目度の高い作品だが、特にファン・業界人に衝撃を与えたのが『葬送のフリーレン』の取り組みだ。

『葬送のフリーレン』は、9月29日から放送が始まるが、金曜ロードショー枠で初回2時間スペシャルで放送すると明らかにし、本作に注力する姿勢を示した。6月30日の発表時の公式Xの投稿には、5.4万リポスト、11.2万いいね、そして1758万インプレッションを記録するなどファンの間で大いに話題になった(8月30日15時現在)。

これには驚いたアニメ業界関係者が多かったという。「『推しの子』の初回3話一挙放送でも驚かされたが、そこから数段進んだ施策で、今年もっとも衝撃的なニュース。同じことを自分の作品でできるならやりたい。利害関係者も多く、ここまでこぎつけるまで交渉や調整で大変だったのでは」(アニメ業界関係者)という声も聞かれた。

日本テレビのアニメ関連の第1四半期の収入は、前年同期比66.8%増の15億1500万円と大きく伸びた。「HUNTER×HUNTER」に加えて、「アンパンマン」「EDENS ZERO」の海外展開が好調だったという。秋放送の人気作品でさらなる拡大が期待される。

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