【TGS2023】『龍が如く8』試遊レポート! これはアクション×RPGの“融合”ではなく「桐生一馬」によるターン制RPGへの“侵略”だ!


コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、92124日までの期間、千葉県・幕張メッセにて「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」を開催している。本稿では、「セガ/アトラス」ブースにて展開されている『龍が如く8』の試遊レポートをお届けしていく。



前日(920日)に開催された「龍が如くスタジオ」の新作タイトル発表会「RGG SUMMIT FALL 2023」にて試遊出展がサプライズ発表された『龍が如く8』。さらに、あのトレーラーを見せられて、本作を遊びたくならないゲーマーはいないのではないだろうか。ということで、筆者も例に漏れず早速『龍が如く8』の試遊に伺ってきた、その所感などを本記事にてお伝えしていく。

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▲また、Samsung SSDブースには『龍が如く7外伝 名を消した男』に出演する「赤目」役のファーストサマーウイカさんのサインも。ファーストサマーウイカさんは、本日(9月22日)20時より配信予定の「龍が如くスタジオ」の最新情報をお伝えする番組「龍スタTV」にも出演する。

■ハワイを舞台に世界一運が悪くて、世界一ハッピーなヤツらの冒険を体験!



今回の試遊は、恐らく裸でビーチに倒れていた春日一番が警察に捕まり、桐生一馬に助けられたであろうところから始まる。ここから、とある人物を追うことになるのだが、その道中で横浜・伊勢佐木異人町の3倍の広さがあると明かされたハワイの街の一部を探索できるほか、いくつかのミニゲームやサブストーリーを体験することができるようになっている。


▲パーティーメンバーは春日一番、桐生一馬、エリック・トミザワ、不二宮千歳の4人となっている。

『龍が如く』シリーズを通して本編をプレイしている際にも感じることがあるが、「龍が如くスタジオ」が作るゲームはどの作品もボリュームがとてつもなく多い!本来なら嬉しいところではあるのだが、今回に限ってはレポートで読者の方々に情報を伝えないといけないということを考えると、とても試遊の制限時間内には全てをプレイし切れないのが心苦しいところ。ということで、プレイできた部分から筆者が気になったポイントをお伝えしていく。

最初に外せないのは何と言っても“バトル”だろう。今回のバトルシステムは、前作『龍が如く7 光と闇の行方』のものを引き継ぎながらも「新ライブコマンドRPGバトル」へと進化。攻撃前にキャラの位置を動かせるようになったことで、より自由度が上がっている印象を受けた。


▲動かせる範囲は足元に表示された円の中のみ。敵や物、仲間との距離によって連携などで攻撃が変化する。

また、これまでのコマンドRPGとは全く異なるスタイルで戦える桐生一馬の存在が本作に新たな風を吹かせていることは間違いない。従来のアクションゲームでも特徴になっていた通り、今作でも以下の3つのスタイルを切り替えて戦うことができる。

・ヤクザ(バランス型):状況によって「ヒートアクション」を出すことができる。
・ラッシュ(スピード型):移動範囲が広く、通常攻撃を2回行うことができる。
・壊し屋(パワー型):瞬発力が低いが攻撃力と防御力が高く、通常攻撃が組技なのでガードしている敵に大ダメージを与えることができる。

さらに、R2ボタン長押しによる「絆覚醒」を行えば、一定時間、自由に移動して敵に攻撃を叩き込み続けることができる。ターン制RPGの世界で一人アクションをやってのける様は正に一騎当千、誰も寄せ付けない無双の強さを手に入れた気分になれる。


▲桐生一馬=強い、というイメージはゲームジャンルが変わろうと崩れない。


▲多くの敵を巻き込みながら攻撃できる「極技」は、タイミングに良くボタンを押すことで威力が上がるものもあるようだ。


▲仲間が近くにいれば連携して絆技を発動することもできる。

次に、本作に実装されているジョブについても確認してみた。今回の試遊では、男性キャラは「サムライ」に、女性キャラは「トロピカルダンサー」に変更することもできるようになっていた。特に、トロピカルダンサーは何ともハワイらしいジョブである。

バトルも少し落ち着いたところで、ゆっくりとハワイの街並みを見て周ることに。筆者も実際にハワイを訪れたことがあるのだが、ハワイの土地にある特有の解放感や陽気な雰囲気がゲーム内で見事に描かれていると感じた。



▲ゲームをプレイしながら「ここもしかしたらハワイで見たことがあるような気がする」と思える箇所がチラホラ。実際に合っているかはともかく、そういった雰囲気が再現できているという時点でここは間違いなくハワイである。


▲また、街中で顔マークが付いている人に挨拶を行うことができ、フレンドになれることもある。

最後に、トレーラーを見たときから気になっていた「ウー〇―イー〇」、もとい「クレイジーデリバリー」を体験。こちらのミニゲームは、制限時間内にコースにある料理を取得し、お客様に運び届けるというもの。急いで料理を集めないといけないが、お客様の前ではブレーキをかけてピタッと止まらないといけないのがポイントになっている。また、トリックを決めるなど派手なアクションが連発できるので見ていて楽しい一面もある。

▲路上に設置されたハンバーガー。なんともシュールな絵である。


▲前転や横回転など、トリックを決めればスコアが伸びやすくなるのだが、しっかりと勢いが付いていないと事故のもと。数度プレイして感覚の慣れは必要かもしれない。



また、今回は体験できなかったが「カラオケ」や「サブストーリー」など、気になる要素はまだまだ残されている。これから東京ゲームショウ2023を訪れる予定がある方には、ぜひ今回お伝えし切れなかった部分も存分に楽しんでいただきたい。

そして今回、『龍が如く8』を試遊してみて感じたのは「こいつら、めっちゃ楽しそうやんけ!」ということ。これは、春日一番たちが持つキャラクターとしての特性なのか、はたまた“ハワイ”という土地がそう感じさせているのかは分からないが、本作のキャッチコピーにもある通り、「世界一運が悪くて、世界一ハッピーなヤツらの物語」の一端を垣間見ることはできた。もちろん、既に公開されているトレーラーを見る限り、桐生さんが癌であることを告白されるシーンがあるなど、シリアスな場面も存分に待ち受けているのだろうが、街中を探索したりミニゲームを遊んでいる間は、とにかく仲間たちと愉快に冒険している様に感じてしまった。

これから『龍が如く8』の物語がどのように展開していくのか、今から楽しみでならない試遊体験となった。



(取材・文 編集部:山岡広樹

株式会社セガ
https://www.sega.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セガ
設立
1960年6月
代表者
代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
決算期
3月
直近業績
売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)
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