【ゲーム株概況(10/17)】中東情勢にらみつつ自律反発狙いの買い 格上げIGポート大幅高、バンナムHD高い 小売決算受けて大手ゲームに物色
10月17日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前日比381円26銭高の3万2040円29銭でこの日の取引を終えた。週明けの米国市場が上昇したことに加えて、前日大幅下落したことによる自律反発狙いの買いが入ったようだ。上げ幅は一時600円を超える場面もあったが、次第に売り物に押されて上げ幅を縮小した。
中東情勢の原油や為替への影響を見極めたいという向きも強く、市場の関心は決算発表に向かっているという。先行して発表された小売企業の決算発表が総じて良好なことから製造業についても悪くないのでは、との観測もでているという。
こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、IGポート<3791>が大幅高。岩井コスモ証券が同社株のレーティングを「B」から「A」に格上げするとともに、目標株価を3300円から4500円に引き上げたことが手がかり材料視されたようだ。
バンダイナムコホールディングス<7832>が3日ぶりに大幅反発した。UBS証券が同社の投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしたことが株価の刺激材料となっているもよう。
コナミグループ<9697>やカプコン<9697>、コーエーテクモホールディングス<3635>など、大手ゲームの一角も買われた。テイツーやビックカメラなどの決算発表で家庭用ゲームの販売が好調と伝えられており、コンソール系の決算にも期待が集まっているようだ。
このほか、前日に下げていた銘柄が多かったこともあって、自律反発狙いの買いが一部に入ったようだ。バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>が反発し、KLab<3656>やユークス<4334>、クルーズ<2138>などにも物色の矛先が向かった。
反面、サイバーステップ<3810>が年初来安値を更新した。10月16日、2023年5月期の第1四半期の連結決算を発表し、営業損失3億7300万円の赤字と前年同期2億8800万円と赤字幅が拡大した。「トレバ」の収益の向上に対する取り組みの効果が想定より下回っている状況で推移したとしている。
このほか、6~8月決算を発表した銘柄の下落が目立っており、ワンダープラネット<4199>が3日続落となり、ケイブ<3760>やテイツー<7610>が年初来安値を更新した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社IGポート
- 設立
- 1987年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 石川 光久
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証
- 証券コード
- 3791
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 川口 勝
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832