モバイルファクトリー、10年目に突入した『駅メモ!』が第3四半期として過去最高売上を達成 リゼロコラボや移動促進イベント奏功、広告宣伝費抑制も

 

モバイルファクトリー<3912>は、10月24日、2023年12月期 第3四半期会計期間(2023年7月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高8億3300万円(前年同期比13.5%増)、営業利益2億0100万円(同6.8%増)、経常利益2億0100万円(同6.5%増)、最終利益1億1400万円(同5.9%減)だった。

・売上高:8億3300万円(同13.5%増)
・営業利益:2億0100万円(同6.8%増)
・経常利益:2億0100万円(同6.5%増)
・最終利益:1億1400万円(同5.9%減)

 

主力の位置情報ゲーム「駅メモ!(ステーションメモリーズ!)」が第3四半期会計期間として過去最高の売上を記録した、としている。周年イベントの関係上、例年は谷間になる四半期だが、高水準の売上、利益を記録した。

 

旅行需要の増加や通勤の復活など、お出かけ機会の増加が背景にあるのは間違いないが、他社IPコラボやおでかけ促進イベントが好調だったほか、グッズ販売イベントも盛況だったという。費用面では、「ユニマ」「駅メモ!」の広告宣伝費の減少も寄与した。

 

リリース9周年を6月に迎え10年目に突入した本作だが、今なお成長を続けている。「ええぃ!モバファクの位置情報ゲームはバケモノか!」と書くたくなる誘惑に駆られる。コロナ禍にあっても減益ながらもしっかりと利益確保に成功しており、同社の開発力・運用力の高さを示している。

  

■第4四半期の業績見通し

さて、通期計画から第4四半期の業績見通しを計算したところ、第4四半期は、売上高8億2600万円(前年同期比10.0%減)、営業利益2億1200万円(同31.0%減)、経常利益2億1700万円(同29.6%減)、最終利益1億7800万円(同5.9%減)となる見通し。

・売上高:8億2600万円(同10.0%減)
・営業利益:2億1200万円(同31.0%減)
・経常利益:2億1700万円(同29.6%減)
・最終利益:1億7800万円(同5.9%減)

 

これをみて、「あれ?減益?」と思った方は少なくないはず。グラフを見ても分かる通り、同社の第4四半期に当たる10~12月は例年、四半期業績グラフでも「山」になる時期、稼ぐ時期だからだ。

これは保守的に計画を立てているのか、何らかのネガティブな要因があるのか、第4四半期に計上する予定だった収益を"先食い"したのか、あるいは他社タイトルの影響が確認できるのか…同社に確認するために電話取材を試みたが、「社員全員がフルリモート中のため、電話対応できない」との自動音声が流れたのみだった(可能であれば後ほど追記します)。

株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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