アドウェイズ、第3四半期(1~9月)決算は売上高1%増、営業益44%減に 今後のさらなる事業の拡大に向けた人員強化などで利益率が低下

  • アドウェイズ<2489>は、10月31日、2023年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、アフィリエイト広告において、カードローンおよびクレジットカードなどの金融関連の広告主(クライアント)からの広告需要が拡大し、売上高は増収を確保した。

    一方で、アドプラットフォーム事業で今後のさらなる事業の拡大に向けた人員強化を行ったことなどで利益率が低下した。

    売上高101億2100万円(前年同期比1.7%増)
    営業利益6億5600万円(同44.8%減)
    経常利益9億700万円(同10.5%減)
    最終利益6億6900万円(同52.5%減)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①アドプラットフォーム事業 売上高30億6100万円(前年同期比17.1%増)、セグメント利益11億300万円(同6.4%減)
    2022年12月期まで順調に売上高を伸長させていた全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」において、外部環境の変化や機械学習のロジックに不備があったことなどにより売上高が減少したものの、アフィリエイト広告において、カードローンおよびクレジットカードなどの金融関連の広告主(クライアント)からの広告需要が拡大したことなどにより売上高が増加した。

    一方で、今後のさらなる事業の拡大に向けた人員強化などを行った。

    ②エージェンシー事業 売上高59億3000万円(同2.4%減)、セグメント利益10億3500万円(同31.8%減)
    台湾における景気悪化を受け、ゲームアプリの新規タイトルのリリース本数の減少やブランド広告の需要が減少したことなどにより、売上高が減少した。しかし、中国において、大型案件の新規受注や、ECのセールイベントがあったことなどにより売上高は順調に推移し、海外のエージェンシー事業の売上高は増加した。

    国内のエージェンシー事業は、ゲームおよびマンガアプリ市場のコモディティ化や、人気アプリがリリースから長期間経過しユーザーにとって新鮮味が失われつつあることなどによって、広告主(クライアント)の収益が減少し、広告需要も縮小したため、売上高が減少した。

    一方、人件費の増加やオフィス移転の影響が生じたほか、中国で貸倒引当金を計上した。

  • ■通期予想を下方修正

  • 2023年12月期通期の連結業績予想については、クライアントの広告需要が国内外とも縮小したことなどで、売上高・利益ともに従来予想を下方修正している。

    売上高140億円→135億円(増減率3.6%減、前期比0.6%増)
    営業利益17億5000万円→8億円(同54.3%減、同52.1%減)
    経常利益19億5000万円→11億2000万円(同42.6%減、同25.7%減)
    最終利益13億5000万円→7億5000万円(同44.4%減、同70.4%減)

株式会社アドウェイズ
http://www.adways.net/

会社情報

会社名
株式会社アドウェイズ
設立
2001年2月
代表者
代表取締役社長 山田 翔
決算期
12月
上場区分
東証プライム
証券コード
2489
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