【ゲーム株概況(11/2)】日米金融政策決定会合通過し買い安心感 指数一段高にはエネルギー不足? アク抜けサイバー3日続伸、gumi反発

11月2日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前日比348円24銭高の3万1949円89銭で取引を終えた。日米の金融政策決定会合を通過し、長期金利に関する過度の懸念が後退し、買い安心感が広がった。指数寄与度の大きい半導体関連株が底堅く推移した。指数は一時3万2000円台を回復する場面があったが、その後はもみ合った。市場では、3連休前でかつ週末に米国雇用統計を控えていることもあって、見送りムードが強くなったという。

現在、決算発表シーズンに入っているが、総じてさえない決算が多いうえ、保守的な業績見通しを示す企業が少なくないという。長期金利の上昇に対する懸念も一時的である可能性もあり、日経平均が3万2000円を超えて伸びていくためには指数を押し上げるための大きな材料やエネルギーが必要ではとの声もあるとのこと。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、サイバーエージェント<4751>が3日続伸。2023年9月期決算が下ブレとなったほか、24年9月期の見通しも市場予想を下回った。ただ、株価が安値圏で推移していたこともあり、アク抜けとなったようだ。増収増益に転換すると方針を示したが、その道筋も明確になったことを評価する向きもあったようだ。CLSA証券はレーティング「アンダーパフォーム」の継続とし、目標株価を1100円から930円に引き下げた。

また、gumi<3903>が4日ぶりの反発。前日11月1日に保有する投資有価証券の一部を売却し、12億7500万円の投資有価証券売却益が発生したと発表したことが株価の刺激材料となっているようだ。投資有価証券売却益は、2024年4月期の第2四半期に特別利益として計上される予定だ。このほか、Aiming<3911>やGFA<8783>など全体相場の好転に伴って大きく下落した銘柄を中心に幅馬広い銘柄が買われた。

全体相場の好転もあって、堅調な銘柄が目立ったが、ドリコム<3793>が3日続伸。8月の決算発表時に「窓」を開けて大きく下げたが、直近の上昇もあって開いていた「窓」がすでに埋まった。その後、窓埋め完了による目標達成感もなく、上昇基調が続いている。

他方、この日の引け後に決算発表を控えていたコナミグループ<9697>がさえない。大手ゲーム会社についてはここまで決算発表の明暗が分かれている状況で、警戒感が強いようである。アピリッツ<4174>やフリュー<6238>、ユークス<4334>なども下落した。

それでは皆さま、良い3連休を。