オルトプラス、23年9月期決算は売上高26%減、5.5億円の営業赤字を計上 運営タイトル数の減少などで 期末時点で2タイトルの運営と3件の開発受託案件が進行
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オルトプラス<3672>は、11月9日、2023年9月期の連結決算を発表、タイトル数の減少と運営中のタイトルのユーザー課金額の減少を受けて売上高が減少した。
一方、営業損益と経常損益については、タイトル数の減少に伴い、プラットフォーム手数料や外注加工費などの原価が減少したこと、最終損益については、合弁会社の合弁解消および株式譲渡に伴い、関係会社売却益を計上した結果、赤字幅が縮小した。
売上高43億8700万円(前年同期比26.9%減)
営業損益5億5600万円の赤字(同8億100万円の赤字)
経常損益5億2200万円の赤字(同7億4000万円の赤字)
最終損益4億2000万円の赤字(同7億8000万円の赤字)ゲーム事業は、採算性の低下したタイトルの整理を推し進め、前連結会計年度末時点で提供していた9タイトル(自社パブリッシング6、運営受託3)のうち自社パブリッシング1タイトルのみを残してサービス終了もしくは他社への移管を行った。また、その一環として、連結子会社のOneSportsにて運営していた国内におけるスポーツゲーム、スポーツコンテンツサービスなどの企画開発および配信に関する事業は新設分割方式にてマイネット<3928>に譲渡した。
ゲームタイトルの整理を進める一方で、他社のゲームタイトルの開発受託件数を積み上げ、開発完了後に運営受託フェーズへ移行する実績が出始めており、ゲームタイトルの開発受託から開発完了後の運営まで一貫して提供できる開発運営体制が整いつつある状況となった。
以上の結果、2023年9月期末時点において、2タイトル(自社パブリッシング1、運営受託1)の運営と3件の開発受託案件が進行している。
なお、Dmm.comとの合弁事業として開始したオンラインクレーンゲーム事業については、2023年3月に合弁を解消し、持分法適用会社である合弁会社の株式を全部譲渡したが、引き続き運営・追加開発の受託を継続している。
ゲーム支援事業は、3000件を超える人材マッチングを成約するまで拡大しており、これを受けてゲーム支援事業について今後さらなる事業拡大が可能と判断し、事業拡大に必要な運営体制の見直しに着手した。
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■2024年9月期見通しは非開示
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2024年9月期の業績見通しは非開示。グループの事業領域であるゲーム業界を取り巻く環境の変化が大きく、業績が短期間で大きく変動する可能性があり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難となっているため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高35億1600万円、営業損益4億5200万円の赤字、経常損益4億1600万円の赤字、最終損益4億5200万円の赤字(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672