日本ファルコム、23年9月期決算は売上高2％減、営業益9％減に　Switch版タイトルの一部延期で減収に　広告宣伝費・研究開発費の増加や前期の為替差益計上の反動も

日本ファルコム<3723>は、11月10日、2023年9月期の決算（非連結）を発表、Switch版タイトルの一部延期や広告宣伝費・研究開発費の増加、前期に発生した為替差益の反動などにより減収減益となった。

売上高24億7300万円（前々期比2.4％減）
営業利益13億2800万円（同9.0％減）
経常利益13億4400万円（同14.6％減）
最終利益9億1100万円（同11.3％減）

・製品部門　売上高6億4500万円（前々期比0.8％増）
主に日本ファルコム創立40周年記念タイトル『英雄伝説 黎の軌跡』や『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-』、『英雄伝説 閃(せん)の軌跡』シリーズや『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-(ラクリモサ・オブ・ダーナ)スーパープライス』『イースⅨ-Monstrum NOX-(モンストルム・ノクス)スーパープライス』を販売した。

また、2022年12月には音楽アルバム「英雄伝説 黎の軌跡 SUPER ULTIMATE」を、2023年2月には「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-オリジナルサウンドトラック上巻・下巻」を発売し、Nintendo Switch自社参入タイトル第二弾『イース・メモワール -フェルガナの誓い-』を2023年4月に、第三弾『東亰ザナドゥeX+ for Nintendo Switch』を2023年6月に発売した。そして、「イース」シリーズ最新作『イースⅩ-NORDICS-』を、PS5／PS4／Nintendo Switch向けに、2023年9月に発売した。

・ライセンス部門　売上高18億2800万円（同3.4％減）
PS5／PS4／PC・Steam向けに『英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSON SiN-』繁体字中国語版および韓国語版、PS5向けに『イースⅧ-Lacrimosa of DANA-』と『イースⅨ-Monstrum NOX-』の英仏語版、PS4／Nintendo Switch／PC・Steam向けに『英雄伝説 碧（あお）の軌跡：改』英語版、PC・Steam向けに『英雄伝説 黎の軌跡』日本語版を発売した。

また、PS5／PS4／Nintendo Switch／PC・Steam向けに『英雄伝説 創(はじまり)の軌跡」英語版、PS4／Nintendo Switch／PC・Steam向けに『那由多(なゆた)の軌跡』英語版を発売した。Nintendo Switch向けには『イース・メモワール -フェルガナの誓い-』と『東亰ザナドゥeX+ for Nintendo Switch』の繁体字中国語版および韓国語版、『英雄伝説 零（ぜろ）の軌跡：改』と『英雄伝説 碧の軌跡：改』の日本語版を発売した。そして『イースⅩ-NORDICS-』繁体字中国語版および韓国語版をPS5／PS4／Nintendo Switch向けに2023年9月に発売しました。

そのほか、旧タイトルのPCゲーム英語版ダウンロード販売や『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ-THE END OF SAGA-』『東亰ザナドゥeX+』英語版なども引き続き展開した。

また、TVアニメーション「The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War」の放映を行い、スマートフォン向け新作RPGの配信も予定しているほか、『英雄伝説 ガガーブトリロジー』のスマートフォン向けRPGの配信に関する契約を締結した。

■今期は増収減益の見込み

2024年9月期通期の業績予想については、以下のとおりで、増収減益を見込んでいる。

現在進めているNintendo Switch向けゲームソフトの自社展開に関しては、『英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch』を含めた2タイトルを発売する予定。そのほか、移植タイトルや廉価版タイトルの発売を予定している。

海外地域においても、PS5向けに『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ』英仏語版や『英雄伝説 閃の軌跡Ⅳ』英語版、PS5／PS4／Nintendo Switch／PC・Steam向けに『英雄伝説 黎の軌跡』英語版など、順次マルチプラットフォームで翻訳版タイトルを展開する予定だ。

なお、今期はシリーズ累計700万本を超える同社代表作の1つ「軌跡」シリーズ最新作を発売することも予定している。

売上高25億円（前期比1.1％増）
営業利益12億円（同9.6％減）
経常利益12億円（同10.7％減）
最終利益8億円（同12.2％減）