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ギークス<7060>は、11月10日、2024年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、G2 Studios事業における売上高の大幅な減少と、IT人材事業(海外)の売上高の減少によって、営業利益、経常利益、会社株主に帰属する当期純利益について当初予想を大幅に下回る見込みとなった。
売上高280億円→244億円(増減率12.9%減)
営業利益7億円→5000万円(同92.9%減)
経常利益6億8000万円→4000万円(同94.1%減)
最終損益3億6000万円の黒字→1億6500万円の赤字G2 Studios事業において、モバイルゲーム市場の巣篭もり需要が終了し、市場全体の伸び率が縮小傾向にある中で、下半期についても一部タイトルにおいて運用終了計画があることと、受注予定案件のプロジェクトスタートの遅れが重なったことが業績に大きく影響した。これらの売上高減少の影響を挽回するべく、新たな新規開発案件についても営業活動に励んできたが、パブリッシャー各社において新規開発案件の発注を慎重に検討する動きもあり、当初想定スケジュールでの受注には至らなかった。
また、IT人材事業(海外)においても、MSP案件(顧客の人材調達から管理までの一連のプロセスの包括的管理システムを提供する事業案件)の受注について、1四半期相当期間の遅れが生じたことで売上高が減少した。
主幹事業であるIT人材事業(国内)については概ね想定通りで推移する見込みであるものの、グループ全体の売上高および利益の減少の影響が大きく業績を修正することとなった。
また、こうした状況を受けて、期末配当を当初予想の1株当たり15円に対して5円減配の1株当たり10円に修正することも発表した。
さらに、2021年5月14日開示の中期経営計画「G100」について、売上高は当初計画から想定内の進捗ではあるものの、EBITDAについては最終年度の目標達成が難しい状況と認識から再検証する必要があると判断し、取り下げることを決定した。
会社情報
- 会社名
- ギークス株式会社
- 設立
- 2007年8月
- 代表者
- 代表取締役CEO 曽根原 稔人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7060