IMAGICA GROUP、第3四半期決算は営業利益18%減の22億2400万円…アニメ制作や『薬屋のひとりごと』などラノベ好調も海外の拠点費用が響く
IMAGICA GROUP<6879>は、2月6日、2024年3月期 第3四半期累計(23年4月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高714億5800万円(前年同期比4.8%増)、営業利益22億2400万円(同18.8%減)、経常利益20億0300万円(同16.2%減)、最終利益14億3400万円(同18.7%減)だった。
・売上高:714億5800万円(同4.8%増)
・営業利益:22億2400万円(同18.8%減)
・経常利益:20億0300万円(同16.2%減)
・最終利益:14億3400万円(同18.7%減)
全セグメントが増収となったものの、映像制作技術サービスの拠点拡張による費用増などが響いた、としている。
■映像コンテンツ事業
売上高は196億3000万円(同10.7%増)、営業利益は5億4000万円(同89.0%増)と増収増益となった。
劇場映画・ドラマ作品は、5月公開映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」、11月公開映画「ゴジラ-1.0」、及び12月配信のNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」をはじめとした劇場映画や動画配信事業者向けの大型作品を計上し、前年同期並の売上高となった。アニメーション作品は、CGアニメーションやテレビシリーズの受注が好調なことにより大幅な増収となった。
出版事業は、10月よりテレビアニメ放映中のライトノベル「薬屋のひとりごと」など、書籍販売が好調のため増収となった。一方、CM制作については、TV向けの受注は低調だったが、Web向けは好調に推移した。
■映像制作技術サービス事業
売上高は406億3900万円(同2.5%増)、営業利益は14億300万円(同34.6%減)と増収減益となった。
国内のE2Eサービスは、デジタルシネマ向けのサービス及びローカライズ等が堅調に推移し増収増益となった。
海外のE2Eサービスは、動画配信事業者向けの旧作品ローカライズ需要が一巡したことにより減収となる一方、劇場公開作品の増加に伴うデジタルシネマ向けサービスや予告編制作サービスが伸長し、さらに為替の影響もあり増収となったが、拠点拡張により人件費、減価償却費などが増加し、減益となった。
ゲーム関連事業は、3DCG制作が堅調に推移したことなどにより増収となった。
TV向けポストプロダクションサービスは、受注が低調に推移し減収減益となった。
■映像システム事業
第3四半期累計における業績は、売上高は127億8300万円(同1.2%増)、営業利益は11億4400万円(同3.3%減)と増収減益となった。
ハイスピードカメラは、受注が好調に推移したことで大幅な増収となった。一方、放送映像システムは、案件の受注が低調に推移し減収となった。光学計測は若干の増収となるも、映像・画像処理LSIについては、引き続き市場環境の悪化などにより減収減益となった。
■2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の業績は、売上高1000億円(前期比6.2%増)、営業利益40億円(同3.4%増)、経常利益35億円(同3.8%減)、最終利益22億円(同43.1%減)、EPS49.34円を見込む。
・売上高:1000億円(同6.2%増)
・営業利益:40億円(同3.4%増)
・経常利益:35億円(同3.8%減)
・最終利益:22億円(同43.1%減)
・EPS:49.34円
計画に対する進捗率は、売上高71.5%、営業利益55.6%、経常利益57.2%、最終利益65.2%となっている。
・売上高:71.5%
・営業利益:55.6%
・経常利益:57.2%
・最終利益:65.2%
会社情報
- 会社名
- 株式会社IMAGICA GROUP
- 設立
- 1935年2月
- 代表者
- 代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6879