グリーのゲーム・アニメ事業…『シノアリス』クローズや『ヘブバン』周年の反動などで減収減益に グリーENTのプロデュース案件『星矢ジャスティス』が1月にリリース
グリー<3632>は、2月7日、2024年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のゲーム・アニメ事業の状況を取り上げたい。
ゲーム・アニメ事業の第2四半期期間(10~12月)は、売上高104億4000万円(前四半期比11%減、前年同期比14%減)、営業利益13億5000万円(同14%減、同18%減)となった。
これは主に、『シノアリス』のクローズを発表した影響に加え、『ヘブンバーンズレッド』が前四半期に実施した1.5周年の反動を受けたことによるものとなる。
WFSは、前述のとおり『ヘブンバーンズレッド』で1.5周年施策を展開した反動から減収・営業減益となった。そうした中で『ヘブンバーンズレッド』の簡体字版リリースに向けて中国政府の配信許可(版号)を取得した。
また、ポケラボについては、『シノアリス』のクローズ発表に伴い、売上が前四半期比で半分近くに減少した。現在は新規タイトルの仕込みに注力しているとのこと。
グリーエンターテインメントは、ライセンスアウトや開発受託案件が奏功し、前四半期比でも前年同期比でも増収・営業増益となった。直近では、Hoolai Gameが1月18日にリリースした新作『聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス』が同社のプロデュース案件になるという。
新作パイプラインについては、多層化されたパイプラインの強化・再構築を推進しており、「自社開発」が4本、「地域展開」が8本、「共同事業」が4本、「ライセンス」が2本としている。第1四半期末との比較では、「地域展開」が1本追加となっている。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632