KADOKAWA、第3四半期のゲーム事業は大幅減益だが8四半期連続で10億円超の黒字達成 『アーマードコア6』想定上回る、『カゲマス』もアニメ連動で増収

 

KADOKAWA<9468>は、この日(2月8日)、第3四半期の決算を発表し、ゲーム事業の業績について、売上高が前年同期比18.5%減の190億7800万円、セグメント利益(営業利益)が同33.9%減の59億9400万円だったと発表した。前期で業績への貢献が大きかったフロム・ソフトウェアの『ELDEN RING』の反動減が出た格好だ。

ただ、四半期業績推移を見ると決して悪い水準ではない。『ELDEN RING』以前は四半期で10億円を超える営業利益を出すことは珍しかったものが、8四半期連続で10億円超の営業利益を達成した。しかも第3四半期会計期間(23年10~12月)は19億6600万円で、ゲーム会社としてステージが数段上がった印象を受けた。

 

 ▲『ELDEN RING』登場以前は、四半期で営業損失になることも珍しいことではなかった。

 

同社によると、8月に発売したフロム・ソフトウェアの新作『ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON』の販売が国内外で好調に推移したことに加え、6月に発売したスパイク・チュンソフトの新作『超探偵事件簿 レインコード』も売上に貢献したという。

さらにモバイルゲーム『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』も第3四半期の放送されたアニメ 『陰の実力者になりたくて!』2期との連動を図ることで増収を達成したとのこと。

今後は、スパイク・チュンソフトより『風来のシレン6』をリリースするほか、モバイルゲーム事業を通じてメディアミックスをさらに推進していく考え。『Re:ゼロ』など人気IPの価値最大化を目指していく考え。

また、コンソール・モバイルゲームともに複数のパイプラインを開発しているとのこと。アクワイアを完全子会社化し、ゲームIP創出力をさらに強化。アクワイアの名作の再開発のほか、フロム・ソフトウェアやスパイク・チュンソフトとの連携でシナジーも追求していくという。

株式会社スパイク・チュンソフト
https://www.spike-chunsoft.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社スパイク・チュンソフト
設立
1984年4月
代表者
代表取締役社長 櫻井 光俊
決算期
9月
企業データを見る
株式会社アクワイア
http://www.acquire.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社アクワイア
設立
1994年12月
代表者
代表取締役 遠藤 琢磨
決算期
12月
直近業績
最終利益8067万円(2020年12月期)
企業データを見る
株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2554億2900万円、営業利益259億3100万円、経常利益266億6900万円、最終利益126億7900万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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フロム・ソフトウェア

会社情報

会社名
フロム・ソフトウェア
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