ギークス、第3四半期(4~12月)決算は売上高50%増、営業益85%減に 豪Launch社の寄与で大幅増収 G2 Studiosの新規受注遅れの影響が継続
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ギークス<7060>は、2月9日、2024年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、国内IT人材は堅調に推移し、海外IT人材の売上も寄与したことで大幅な増収となった。
一方で、G2 Studiosの新規受注遅れの影響が継続し、大幅な減益となっている。
売上高177億8700万円(前年同期比50.7%増)
営業利益5700万円(同85.1%減)
経常利益4900万円(同86.4%減)
最終損益1億300万円の赤字(前年同期1億5900万円の黒字)主なセグメント別の状況は以下のとおり。
①IT人材事業(国内) 売上高104億2700万円(前年同期比11.3%増)、セグメント利益8億1300万円(同2.1%増)
ITフリーランスの新規登録者数および新規取引企業数がともに伸長し、事業は堅調に推移した。組織強化のための採用強化と社内教育体制の拡充による強固な体制作りに注力した。インボイス制度の施行に伴い同社は「免税事業者等からの仕入れにかかる経過措置」を適用し、同社を利用する免税事業者のITフリーランスが施行前と同水準の報酬を得ることができるよう対応を行った。その結果、同社においては報酬の一部が仕入税額控除不可となり売上原価が増加している。しかし、制度施行前より影響を見越したテイクレートの見直しを図っていたため、獲得利益にかかる影響は限定的となっている。②IT人材事業(海外) 売上高54億5500万円、セグメント損益8100万円の赤字
2023年1月16日(みなし取得日2023年1月1日)より連結子会社とした豪州でIT人材サービス事業を行うLaunch Group Holdingsの損益計算書が第1四半期期間より連結対象となり業績に織り込んでいる。包括的な人材管理ソリューションを提供するMSP(Managed Services Providers)事業の新規契約獲得に注力している。③G2 Studios事業 売上高16億2400万円(同25.1%減)、セグメント損益2億4900万円の赤字(前年同期6000万円の黒字)
バンダイナムコオンラインが配信する『アイドリッシュセブン』やバンダイナムコエンターテインメントが配信する『僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT』などの7本のタイトルの運営と、3本のタイトルの新規開発を行っている。第3四半期期間においては、1本のタイトルの開発中止が生じたものの、新たに1本の新規タイトルを受注した。一部タイトルの運用終了計画を見越して、営業活動を進めていく。④Seed Tech事業 売上高1億9700万円(同60.7%増)、セグメント損益2000万円の赤字(前年同期3100万円の赤字)
日本とフィリピンに拠点を構え、拠点間の強固な連携でIT人材の育成を軸にした事業展開を行っている。SaaS型DX/IT人材育成サービス「ソダテク」の提供や、フィリピンセブ島へのIT留学事業、オフショア開発受託事業を行っている。第3四半期期間において、IT職未経験の若者にIT人材としてのキャリアをスタートするための研修および実務機会を提供する「Seed Tech Camp」を開始するなどIT人材の育成に取り組んだ。 -
■通期業績予想は前回予想から変更なし
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なお、2024年3月期通期の業績予想については、2023年11月10日の修正予想から変更なく、以下のとおり。
売上高244億円(前期比52.5%増)
営業利益5000万円(同91.5%減)
経常利益4000万円(同93.0%減)
最終損益1億6500万円の赤字(前期1億4500万円の黒字)
会社情報
- 会社名
- ギークス株式会社
- 設立
- 2007年8月
- 代表者
- 代表取締役CEO 曽根原 稔人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高237億3900万円、営業利益9000万円、経常利益8200万円、最終損益14億7300万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7060