エヌジェイHD、12月中間決算は営業益2億3400万円と黒字転換…自社開発ゲームの譲渡や原価減少など一時要因重なる、モバイルも採算改善

エヌジェイホールディングス<9421>は、2月9日、2024年6月期 第2四半期累計(23年7月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高51億7000万円(前年同期比4.3%増)、営業利益2億3400万円(前年同期は2億3700万円の損失計上)、経常利益2億3700万円(同2億4300万円の損失計上)、最終利益3億6500万円(同2億3700万円の損失計上)だった。

・売上高:51億7000万円(同4.3%増)
・営業利益:2億3400万円(同2億3700万円の損失計上)
・経常利益:2億3700万円(同2億4300万円の損失計上)
・最終利益:3億6500万円(同2億3700万円の損失計上)

同社では、ゲーム事業で、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上や開発原価の減少等の一過性の要因が重なった、としている。さらにモバイル事業でもキャリアショップ部門でアクセサリーなどの周辺商材の販売強化等による1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門では前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、部門黒字に転換したという。

 

■セグメント業績

① ゲーム事業
ゲームスタジオ、トライエース、ウィットワン、ウィットワン沖縄及びテックフラッグでゲームの開発受託及び運営受託等を行っている。

売上高については、運営サポート分野の受注が堅調に推移したことに加え、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡や既存案件の開発進捗に伴う売上の計上により、41億1500万円と前年同期と比べ2億0200万円(5.2%増)の増収となった。

セグメント損益(営業損益)については、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上や開発原価の減少等の一過性の要因が重なったことにより、利益が増加した。この結果、3億5100万円のセグメント利益(営業利益)(前年同期は9400万円のセグメント損失(営業損失となった。

② モバイル事業
ネプロクリエイトでauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営している。

売上高については、来店者数の前年度割れが続いており、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退もあって、販売台数は減少したが、端末価格の上昇により、10億2600万円と前年同期と比べ億1700万円(1.7%増)の増収となった。

セグメント損益(営業損益)については、キャリアショップ部門においては、アクセサリーなどの周辺商材の販売強化等による1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門においては、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、部門損益は黒字に転換した。この結果、2700万円のセグメント利益(営業利益)(前年同期は400万円のセグメント損失(営業損失となった。

③ その他
クレジット決済事業等を行っている。
売上高については3500万円と前年同期と比べ100万円(2.9%減)の減収となった。セグメント利益(営業利益)については1900万円と前年同期と比べ100万円(6.3%増)の増益となった。

 

■2024年6月期の業績見通し

2024年6月期の業績は、売上高99億5000万円(前期比1万0131.0%減)、営業利益2億円(前期は2億3900万円の損失計上)、経常利益1億8000万円(同2億6000万円の損失計上)、最終利益3億6000万円(同4億6900万円の損失計上)と黒字転換を見込む。従来予想から上方修正しており、売上高を4億2000万円、最終利益を2億4000万円引き上げた。

・売上高:99億5000万円(同1.8%減)
・営業利益:2億円(同2億3900万円の損失計上)
・経常利益:1億8000万円(同2億6000万円の損失計上)
・最終利益:3億6000万円(同4億6900万円の損失計上)
・EPS:68.02円

通期計画に対する進ちょく率は、売上高52.0%、営業利益117.0%、経常利益131.7%、最終利益101.4%となっている。

・売上高:52.0%
・営業利益:117.0%
・経常利益:131.7%
・最終利益:101.4%

株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高96億9800万円、営業利益1億200万円、経常利益9600万円、最終利益2億7400万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
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