イー・ガーディアン<6050>は、2月1日、2024年9月期 第1四半期(23年10月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高28億3900万円(前年同期比6.5%減)、営業利益4億0100万円(同14.4%減)、経常利益3億9300万円(同17.9%減)、最終利益2億1600万円(同34.8%減)だった。
・売上高:28億3900万円(同6.5%減)
・営業利益:4億0100万円(同14.4%減)
・経常利益:3億9300万円(同17.9%減)
・最終利益:2億1600万円(同34.8%減)
サイバーセキュリティの収益が伸びたものの、主力のソーシャルサポートとゲームサポート、アド・プロセスの売上が低下した。
セグメントの状況は以下のとおり。
① ソーシャルサポート
ソーシャルサポートは、ソーシャルWebサービス等の様々なインターネットサービスを対象に、投稿監視、カスタマーサポート及び風評調査等を提供している。第1四半期累計においては、EC・フリマサイト向けのカスタマーサポートサービスが堅調に推移した。また、エンタープライズ系デジタルBPO領域の拡大に向け、既存顧客への深耕及び新規案件の獲得に取り組んだ。加えて、チェンジHDグループの既存外注業務の同社への移管に向けた取り組みに注力した。その結果、売上高は16億6200万円(前年同期比5.1%減)となった。
② ゲームサポート
ゲームサポートは、ソーシャルゲームを対象に、主にカスタマーサポート及びデバッグ業務等を提供している。第1四半期累計においては、海外ゲーム会社のローカライズ案件(言語翻訳や調整等の支援)からのクロスセル展開に注力した。また、国内ゲーム市場は変わらず大型のヒットタイトルに恵まれず、減収となった。その結果、売上高は4億2100万円(前年同期比11.4%減)となった。
③ アド・プロセス
アド・プロセスは、インターネット広告審査業務及び運用代行業務を提供している。第1四半期累計においては、引き続きデジタル広告市場の規制強化などによる需要を取り込むため、既存顧客の案件拡大、新規顧客開拓に注力した。その結果、売上高は3億5400万円(前年同期比12.9%減)となった。
④ サイバーセキュリティ
サイバーセキュリティは、主に脆弱性診断、WAF、セキュリティの経営課題を解決するコンサルティングサービスを提供している。第1四半期累計においては、脆弱性診断、WAFの拡販により、大きく伸長した。また、更なる成長に向けた採用、教育の強化やマーケティング施策を実施した。加えて、チェンジHDとの共同提案等の取り組みに注力した。さらに、拡大する脆弱性診断内製化の要望に応えるべく、2023年12月に「脆弱性診断内製化支援」の新コースとして、「Web脆弱性診断内製化スキャナ併用コース」の提供を開始した。その結果、売上高は2億1200万円(前年同期比21.3%増)となった。
⑤ その他
その他は、主にハードウェアに対するデバッグ業務を提供している。完全子会社であるEGテスティングサービスが、30年以上の経験とノウハウに裏打ちした高品質なサービスを訴求し、深耕営業、新規開拓に取り組んだ。その結果、売上高は1億8900万円(前年同期比16.9%減)となった。
■2024年9月期の業績見通し
2024年9月期の業績は、売上高133億円(前期比11.7%増)、営業利益19億4000万円(同9.1%増)、経常利益19億5000万円(同7.9%増)、最終利益12億6000万円(同2.5%増)、EPS109.37円を見込む。
・売上高:133億円(同11.7%増)
・営業利益:19億4000万円(同9.1%増)
・経常利益:19億5000万円(同7.9%増)
・最終利益:12億6000万円(同2.5%増)
・EPS:109.37円
計画に対する進捗率は、売上高21.3%、営業利益20.7%、経常利益20.2%、最終利益17.1%となっている。
・売上高:21.3%
・営業利益:20.7%
・経常利益:20.2%
・最終利益:17.1%
会社情報
- 会社名
- イー・ガーディアン株式会社
- 設立
- 1998年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 高谷 康久
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高117億5200万円、営業利益22億7200万円、経常利益23億1400万円、最終利益16億8900万円(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6050