モブキャストHD、23年12月期決算は売上高6%、4.2億円の営業赤字を計上 新作『炎炎ノ消防隊 炎舞ノ章』が計画を大きく下回る
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モブキャストホールディングス<3664>は、2月14日、2023年12月期の連結決算を発表、デジタルIP事業で新作『炎炎ノ消防隊 炎舞ノ章』が当初計画をしていた売上を大幅に下回る結果となり、既存タイトルの経年による売上減少をカバーすることができず、減収・営業赤字幅拡大となった。
売上高33億7100万円(前々期比6.0%減)
営業損益4億2800万円の赤字(前年同期3億5400万円の赤字)
経常損益4億3600万円の赤字(同3億9200万円の赤字)
最終損益3億8000万円の赤字(同4億4800万円の赤字)デジタルIP事業である子会社X-VERSEは、厳選したアニメなどのライセンスIPを使用してゲームなどのデジタルコンテンツのプロデュースを行った。しかし、開発費の高騰や人気ライセンスIPの獲得競争激化など、売れるゲームの開発がますます困難になっており、このような状況の下、グループ戦略に基づき、ライセンスIPを使用したモバイルゲームだけでなく、多様なジャンルでの自社IP創出にチャレンジした。
既存事業であるライセンスIP事業(旧プロデュース事業)については、2023年1月に『炎炎
ノ消防隊 炎舞ノ章』を新たに配信したが、リリース後の不具合の発生やユーザーを惹きつけるコンテンツ不足により、当初計画をしていた売上を大幅に下回る結果となり、既存ライセンスIPゲームタイトルの経年による売上減少をカバーするに至らなかった。一方で、同社グループおよびX-VERSEの成長戦略を追求していく中、戦略に沿わないライセンスIP事業に対して経営資源の投入を制約していくという戦略的判断に至り、ライセンスIP事業の一部を新たに設立したX-VERSE PLUSに移管し、同社株式を2024年1月1日付でテンダ<4198>に譲渡した。
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■通期予想は非開示
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2024年12月期通期の業績予想については非開示。同社グループの主要セグメントあるデジタルIP事業について、自社IP創出を推進するものの、予想数値としては適正かつ合理的な算出が困難であること、また、IP投資育成事業についても、保有する有価証券の譲渡は引き続き目指していくが、発生時期および金額を合理的に算出することが困難であると判断したため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664