カヤック、23年12月期決算は売上高5%増、営業益15%減に ハイブリッドカジュアルへの投資を強化 一時的にハイパーカジュアルゲームが不調に

  • カヤック<3904>は、2月15日、2023年12月期の連結決算を発表、ハイパーカジュアルゲームの発展型の事業であるハイブリッドカジュアルへの投資を強化したことと、第2四半期に一時的にハイパーカジュアルゲームの外部システム起因による不調が生じたことにより、業績予想を下回っての着地となった。

    売上高174億6700万円(前々期比5.8%増)
    営業利益10億2100万円(同15.2%減)
    経常利益10億3800万円(同14.4%減)
    最終利益5億1100万円(同34.5%減)

    サービス別の状況は以下のとおり。

    ①面白プロデュース 売上高18億7700万円(前々期比2.5%減)
    コロナ禍を背景とした顧客のマーケットの動向や需要の変化などにより、顧客数の減少がみられた。

    ②ゲームエンタメ 売上高105億6400万円(同9.0%増)
    ハイパーカジュアルゲームは、第4四半期期間に新作『Gun Collect March』『Number Merge Run』『Swing Blade』の3本を正式にリリースした。モバイルゲームのダウンロード数の成長速度は再び増加し、ダウンロード数は前年同期比では10.7%増、直前四半期比では15.2%増の約9240万件となった。また、2023年12月期よりメタバース専門部隊をその他サービスよりゲームエンタメサービスに変更した。

    ③eスポーツ 売上高26億2700万円(同5.3%減)
    第4四半期期間におけるTonamelの大会開催数は、コミュニティに寄り添った運営と海外市場での大会開催数の大幅な増加により、直前四半期比27.5%増の4万5347件となった。一方、ウェルプレイド・ライゼスト(現GLOE<9565>)では、eスポーツ市場は引き続き堅調な成長を見せる中、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、eスポーツを含むエンターテインメント全般のオフラインイベントが復活した結果、スポンサー企業のプロモーション戦略におけるeスポーツの占める割合が相対的に縮小傾向となったことにより、下期に開催を予定していた一部の案件において、クライアント企業に起因した案件の中止や規模の縮小が発生した。

    ④ちいき資本主義 売上高は7億7700万円(同65.8%増)
    第4四半期末時点で、「SMOUT」の累計登録ユーザー数は直前四半期末比3.5%増の5.5万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も当連結会計年度末時点で直前四半期末比1.6%増の938地域となり、市場の上限である自治体数約1700地域に対しての導入率が55.2%となった。また、期末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、直前四半期末比5.5%増の9.3万人と、こちらも順調に増加した。

    ⑤その他サービス 売上高16億2000万円(同1.2%減)
    ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年上半期に業績が悪化した後、緩やかな回復基調にある。不動産業である鎌倉R不動産による季節要因などもあり、減収となった。

  • ■2024年12月期は増収減益の見込み

  • 2024年12月期の通期業績予想については、以下のとおりで増収ながら減益となる見込み。

    売上高200億円(前期比14.5%増)
    営業利益10億円(同2.1%減)
    経常利益9億円(同13.3%減)
    最終利益5億円(同2.2%減)

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
企業データを見る