【ゲーム株概況(2/16)】アイビスやマイネットがストップ高 バンナム・ブシロード・壽屋に自律反発狙いの物色 需給懸念から東映アニメ軟調

2月16日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比329円30銭高の3万8487円24銭で取引を終えた。米国株式市場が上昇した流れを引き継ぎ、バブル崩壊後の高値を更新し、一時は史上最高値まで50円までのところに迫る場面もあった。指数寄与度の大きい半導体関連を中心に買われたが、買い一巡後は弱含んだこともあり、指数は伸び悩んだ。市場では2月21日に控えているエヌビディアの決算に注目が集まっているという。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、ほぼ全面高となった。マイネット<3928>やアイビス<9343>など業績拡大を手がかりに物色対象となったほか、monoAI technology<5240>がストップ高。enish<3667>、東京通信グループ<7359>、KLab<3656>なども大幅高となった。

下方修正で大きく売り込まれたブシロード<7803>やバンダイナムコホールディングス<7832>、壽屋(コトブキヤ)<7809>などにも自律反発狙いの買いがはいったようだ。バンダイナムコについては、岩井コスモ証券が投資判断「A」の継続とし、目標株価を4150円から3600円に引き下げた。

他方、東映アニメーション<4816>が続落。バンダイナムコホールディングスとソニー・ピクチャーズエンタテインメントより、合計389万3300株の株式の売出しが行われることで引き続き需給悪化が懸念されているもよう。ただ、短期的な需給要因による下落だけに下値では買いが入って下げ渋った。

カヤック<3904>が大幅安。前日決算発表を行ったが、決算発表期待で買われていたこともあり、目先材料出尽くしとなったようだ。24年12月期の業績について、売上高が14.5%増の200億円と増収を見込むものの、営業利益については2.1%減の10億円と減益見通しとしたことも嫌気されたようだ。