カヤック<3904>の子会社で、ゲーム、デジタルアニメ、XR、Webtoonなどの事業を展開する面白法人グループのカヤックアキバスタジオは、IP創出ビジネスに特化した「IPプロデュース事業部」を5月7日に新設したと発表した。今後は、本事業部がIP創出からコンテンツの開発、ファンコミュニティの形成、ライセンスアウトまでをワンストップで行い、アキバから世界に届くヒットIP創出を目指す、としている。
■「IPプロデュース事業部」発足背景
カヤックアキバスタジオではIPコンテンツへの取り組みとして、2022年にAKIBA観光協議会と共にクリエイターコミュニティ「AKIBA EDEN」を発足。登録しているクリエイターが版権元と協議しながら、IPの二次創作を許諾する仕組みを導入した。2023年5月には手塚プロダクション、2024年3月にはタツノコプロのIPを公式で二次創作し、NFTでの販売やグッズ化を展開している。
今後、世界市場ではIPコンテンツの多元的なビジネス展開がより盛んになっていくと考えられる。そこで、カヤックアキバスタジオはコンテンツ創出のためのクリエイターコミュニティと、市場となるファンコミュニティの構築、WEB3.0との連動など、コンテンツIPの企画・開発とその価値を高める多事業展開の知見を活かし、オリジナルのIP創出からライセンスアウトまでを一気通貫して行う、IPプロデュース事業部を発足したという。
■「IPプロデュース事業部」概要
1.IP創出事業:
自社保有のIP創出から様々なメディアへのライセンスアウトを目指す。
2.協業/受託事業:
カヤックアキバスタジオのもつIP創出ノウハウを使って、パートナーと共にIP創出に取り組む。また協業の形で、権利を共同保有する取り組みや、IPコンテンツ創出の受託サービスを提供する。
3.クリエイターコミュニティAKIBA EDEN:
クリエイターコミュニティAKIBA EDENの運用により、様々なクリエイターが活躍できる「活躍の場」を提供する。
■ 事業部長のコメント
・山田 竜太氏
IP産業において、日本コンテンツが残してきた業績は多大です。
特に漫画、アニメ、ゲームなどのIPコンテンツにおいては、世界中にそのファンがいる状況になっています。一方で、世界的に見た市場での割合で見ると、まだまだ日本のIPコンテンツは成長できる市場だとも言えます。
世界市場で戦うためには、IPの開発はもちろん、IPを中心としたエコシステム(経済圏)を形成することが必要です。カヤックアキバスタジオのIP創出は、クリエイターや市場となるファンコミュニティと共に、IPの人気を育てていく手法をとっていきます。海外を見据えた様々なメディアで展開していくこと、そのための連携ができるパートナーを増やすこと、IPに関わる全ての方々が幸せになる。ビジネスをしやすくする。そのための仕組みを作っていきます。
日本発のIPコンテンツの魅力を世界に向けて発信していく。そのためにはたくさんの仲間が必要です。我々と一緒にIPを盛り上げてくれる、たくさんのパートナーとの出会いをお待ちしております!
・久保田 有希氏
昨今、さまざまな業界でIPという単語が聞かれるようになりました。
秋葉原を中心に栄えたオタク文化は現在海外まで広がり、世界中で推し活が行われています。世界におけるコンテンツ産業の規模は拡大を続けています。
カヤックアキバスタジオのIPプロデュース事業部は、これまで中心となって運営してきたクリエイターコミュニティの知見とカヤックアキバスタジオ本来の強みであるゲーム、XR、Webtoon、ファンコミュニティ等のIPコンテンツ開発のノウハウを集約させ、クリエイター、ファンコミュニティ、パートナー企業と共に生み出すIPで世界を目指します。
ぜひ私たちと一緒にIP、トレンドを作り日本と世界を盛り上げていきましょう!
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904