Ridge-i、スターミュージックを買収…音楽制作や配信、SNSマーケティングにAIソリューションを活用、拡大目指す

Ridge-i<5572>は、この日(6月6日)、スターミュージック・エンタテインメントを買収すると発表した。同社社長の渡邊 祐平氏より、議決権割合の53.77%に相当する57万株を7億1200万円で取得する。実行予定日は6月14日としている。

Ridge-iは、カスタム AI ソリューション事業として顧客の目的から現場のプロセス、課題を理解し、マルチモーダル AI を組み合わせた最適な AI ソリューションを提案し、実装までを行っている。

一方、スターミュージックは、ソーシャルメディアマーケティング事業と音楽事業を展開する企業。

ソーシャルメディアマーケティング事業では、主要な動画配信プラットフォーム企業と提携し、企業向けマーケティングコンサルティングと、1000名以上が所属するクリエイターネットワークを活用した高品質かつ迅速な広告事業を展開している。2018年からはショート動画市場で強固な地位を確立し、100社以上の企業に対して広告制作や媒体買付けなどのプランニング支援を行ってきた。

音楽事業では、独自の原盤配信ビジネスや著作権ビジネスを行う音楽レーベル機能に加え、プラットフォームへの楽曲提供、企業向け広告の楽曲制作を手掛けている。メジャーアーティストやテレビ CM への楽曲提供など豊富な経験をもつ200名以上の音楽クリエイターと提携し、あらゆるニーズに対応できる楽曲制作体制を構築している。

音楽事業の収益源はデジタルでの原盤配信(印税)収入と楽曲著作権の使用料であり、保有する IP 数の蓄積とともに収益が積みあがるビジネスモデルとなっている。

今後、AIによる制作効率化による高付加価値化に加えて、マーケティング・広告事業・音楽配信分野における専門性を深め、AIソリューション活用を進めて両社での事業拡大を目指す、としている。同社が展開するカスタム AI のコンサルテーションの専門性が広告のマーケティングや制作・媒体配信の領域にも広がる。